ヤフー掲示板での活動記録

   ヤフー掲示板における、私の投稿の履歴を公開します。 いづれは、消えてしまふだらう掲示板です。

　 他人様の書込みを勝手に引用するのも問題でせうから、自分の投稿のみここに記録しておきます。

   投稿時点の明らかな誤りは、訂正して公開します。 

日本語のために〜戰後の國語改革に反對    2003/ 2/21 12:17   メッセージ: 1 / 304  投稿者:  nihongo_no_tameni

戦後の日本語改革に疑問を持つ方。

日本文化の破壊に心を痛めてゐるあなた。

ここで情報交換しませう。

  （私の表記法について）

    コンピュータによる正字の表示は不可能と諦めてゐます。國や澤は表示できても、者や徳の正字は表示できません。また、冬や寒の下の点がはねた正しい字体も表示できません。

   いつの日か、正字が正しく表示できるやうになるまで、手書では正字を使用しても、コンピュータで表現する時は心ならずも略字体を使ふことにします。

   （諒解、刺戟等は当節はやりの当て字は使ひませんが。）

 

＞アナクロニズム    2003/ 2/23 0:20 　メッセージ: 4 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   anachronismと言つてゐますが、私に言はせれば現代仮名遣ひ信奉者のはうが、余程時代錯誤です。 表音式の文字使ひなんか、百年もしたら使ひものにならなくなるに決つてゐる。 文字は固定され、発音は変化する性質があるからです。

   例へば、東京弁が固定してしまひ、「ヒ」が「シ」に飲みこまれたとしませう。その時は、「おしさま（お日様）」、とか「しろしま（広島）」とか書くやうになるので、「ひ」の仮名が使つてある文章は、古臭い代物となり、読まれなくなる。その繰返しとなるわけです。

   文字の綴り方と、発音とを一致させることは、不可能なのです。英語だつて、フランス語だつて、アルファベットの並び方と舌の動かし方は、必ずしも同じにはならないですからね。

   言葉といふものは、伝統を無視していぢるべきものではないのです。 

  

表音式？   2003/ 2/26 0:12 　メッセージ: 5 / 306　 投稿者:  nihongo_no_tameni  

   歴史的仮名遣ひは、仮名が発明された時点の発音に忠実に作られてゐます。 その後、長い時間の中で発音が次第に変化し、発音と表記にずれが生じたものです。 私は、このやうな発音と表記のずれの無い言語を知りません。

   仮名の成立した時点で「や行のい」と「あ行のい」とは既に発音が区別されてゐませんでした。そのため両者ともに「い」と表記されてゐます。「わ行のゐ」は、これらと区別されてゐました。そのため、歴史的仮名遣ひでは、書分けするのです。万葉仮名の時代には「や行のい」と「あ行のい」は書分けられてゐたとの研究結果を見た記憶があります。　

（後日追記）

   「や行のい」と「あ行のい」のみならず、「キ・ケ・コ・ソ・ト・ノ・ヒ・ヘ・ミ・（モ）・メ・ヨ・ロ」にそれぞれ２種類の音価があり万葉仮名のうへで書分けられてゐたとの学説がある。これを上代特殊仮名遣ひと言ひ、橋本進吉博士の研究成果です。

 

 ＞ふりがな　  2003/ 2/27 23:49　 メッセージ: 7 / 306 　 投稿者:  nihongo_no_tameni  

   六ケ敷き漢字は「むづかしき漢字」ですね。

   こんにちは。全然反応が無いので、日本文化を憂へる方はゐないのかな、と思つてゐましたが、安心しました。投稿ありがたうございます。 国語文化破壊の元凶である国語審議会のなかでは、ふり仮名反対論が大勢であつたやうです。その影響で、新聞や雑誌などで振り仮名の使用を自己規制（？）したために、「ら致（拉致）」、「炭そ菌（炭疽菌）」、「ひ素（砒素）」等の珍妙な表記が蔓延することになりました。

   近年やうやく漢字に振り仮名を振るといふ至極当り前の表記を新聞等が使ひ始めたやうで、とりあへずこれは評価できる。 今まで幼稚極まりない、読みにくいことこの上ない、不自然な表記を平気でしてきた記者たちはどこへいつてしまつたのだらうか？

  

 参考　　  2003/ 2/27 23:51　 メッセージ: 8 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

 

    http://osaka.yomiuri.co.jp/feature/kotoba/011109.htm

 

 

 ＞国語について　  2003/ 3/ 3 0:11　 メッセージ: 10 / 304 　  投稿者:  nihongo_no_tameni

   こんにちは。はじめまして。

   早速ですが、私の考へをお応へしませう。

 １．何故歴史的仮名遣ひなのか

   言葉は�（源�に記す場合と、��会話として口で話す場合とがあります。当然のことですが、�，禄颪い浸�点で固定され変化しませんが、�△脇�々変化していきます。日本語の歴史的仮名遣ひは、仮名が成立した時点での「表音的」仮名遣ひでした。その後日本語の発音が時代と共に変化して、今日のやうになつたのです。この文章を見れば判るとほり、歴史的仮名遣ひを使用して現代日本語を表記することは可能です。

   一方、現代仮名遣ひですが、話す発音のとほりに書くのが建前です。二、三百年の後には日本語の発音はさらに変つてゐることでせう。そのとき、彼らは「現代」仮名遣いで書かれた本がそのまま読めるでせうか。変化した発音のとほりに書かれた書物に親しんだ未来の日本人たちには、現代仮名遣ひで書かれた書物さへも読みづらい難しい書物になつてゐるでせう。歴史的仮名遣ひと区別することすら出来なくなつてゐるかもしれません。

   歴史的仮名遣ひでは、その心配はありません。どんな古い日本語も歴史的仮名遣ひで表記できます。現代国語も同じです。未来の日本語も（発音が変つたとしても）同様に表記することが可能でせう。

 ２．何故正字なのか

   まづ、当用漢字表に上げられた漢字は、文字どほり「当面用ゐる」ためだけの文字で、漢字の体系を完全に無視したものであつた。漢字の画数を減らすことのみに執着し、俗に使われていた略字がそのまま活字となつたものが少なくない。「秘」の字は本来「シメスヘン」の文字であつたが、理由も無く「ノギヘン」にされた。「轉」「傳」はそれぞれ「転」「伝」と略されたが、「團」は「団」と略された。一方「鳥が囀る」と書く場合には、正字体を用ゐるのが正しく、專の字体はやはり覚えなければならない。

   要するに当用漢字表の字体は、漢字のことを知らない人間が、米国占領下の日本でいい加減に作つたものなのだ。

   それから漢字はアジア共通の文字であつた。同じ文字を使つてゐるから、中国や韓国へ行つても、何が書いてあるかは何となくわかる。しかし、中国の略字と日本の略字とは異なり、香港、台湾、韓国では正字体が用ゐられてゐる。開高健はベトナムに行つても僧侶と漢字で筆談が出来たさうだ。現代日本語の略字は、この点でも、我々の表現能力を奪つてゐる。

  

 ＞国語について２　 　2003/ 3/ 3 0:32　　メッセージ: 11 / 304 　　 投稿者:  nihongo_no_tameni

   歴史的仮名遣ひなら、日本語文法は基本的に古典の時代と同じだ。わ行とあ行にまたがる五段活用なんて冗談みたいな文法にはならない。

   それから、この国語破壊によつて、日本人は５０年前の本さへ読めなくなつてしまつた。文化と伝統の断絶、日本文化の混乱。これだけが、いはゆる「日本語改革」の成果といへるでせう。

 

 ＞質問その２（回答�　�　　 2003/ 3/ 3 23:17　　メッセージ: 13 / 304  　投稿者:  nihongo_no_tameni

   日本語の歴史については、調べながら書きます。次に原典を明記します。 

   http://www.kcn.ne.jp/~tkia/mjf/mjf-62.html

   日本には原初固有の文字はありませんでした。中国から漢字を導入し、これが唯一の表記手段でした。仮名は、真名（漢字）に対する言葉で、略式の文字くらゐの意味です。最初の仮名は漢字の意味を無視して表音的に用ゐた万葉仮名で、７〜８世紀の頃、万葉集に使用されたことで有名です。

   古今和歌集は９０５年頃の編纂とされてゐますが、紀貫之の「仮名序」は公式の文章で始めて使用された「仮名」とされてゐます。平易な文章で極意のやうなことが記されてゐます。千年以上前の文章ですが、現代人が読んでもそれほど難しくありません。ぜひ読んでみて下さい。

   http://www.konan-wu.ac.jp/~kikuchi/kokin/jo.html

   仮名の成立当初、仮名は表音的に使用されてゐました。「ゐ」「ゑ」「を」はそれぞれ「い」「え」「お」とは発音の上で区別されてゐたのです。また、今日「え」と発音する「へ」の文字は「え」とは異なつた発音をされてゐました。

   その後、時代と共に発音が変り、仮名遣ひは一時乱れます。「ゐ」「ゑ」「を」は「い」「え」「お」に発音の上で同化してしまつたため、書分けることが出来なくなつたのです。

   しかし、元禄十四年（１７０１年）に六十二歳で没した江戸時代の僧契沖の研究により、奈良時代から平安中期ころまでの文献の仮名表記には整然とした統一性のあることが判りました。この原則によつて表記すべきことを契沖は主張したのです。いわゆる歴史的仮名遣ひの始りと言へるでせう。

   今日はここまでにします。

 

 ＞質問その２（回答�◆法　� 2003/ 3/ 3 23:28　　メッセージ: 14 / 304 　 投稿者:  nihongo_no_tameni

   私の知る限りでは、戦前における日本語改革の論点は表音文字化、であつたと思ひます。漢字は簡略化するのではなく、使はなくすべきとの論議です。

この場合表音文字とは「仮名」と「ローマ字」があり、それぞれを主張する団体があつたやうです。かれらの考へは、単純に欧米のアルファベットと日本語の文字とを較べ、日本語がむづかしすぎることが、日本の工業化を妨げる、との論旨だつたと思ひます。文明の利器の「タイプライター」が使へないと大真面目に論議してゐたのです。 この考へが的外れであることは時代が証明してゐます。 

   それから、字には難しい字とかやさしい字とかは無いのです。頻繁に用ゐる語と、たまにしか使はない語とがあるだけです。 たまにしか使はない言葉だとしても、無用だとか使つてはいけないとか言ふべきではないのです。

 

 こちらも御覧ください　 2003/ 3/ 4 0:01　メッセージ: 15 / 304 　 投稿者:  nihongo_no_tameni

 

   http://www5b.biglobe.ne.jp/~kokugoky/

   こちらこそ錚々たる先生方が役員となつてゐます。役員名簿御参照ください。 私の解説など、余計なことであつたかも。 国語問題論争史が、御質問の２の回答になるかもしれません。

 

 ＞錚々たる　　 2003/ 3/ 4 21:55　　メッセージ: 16 / 304 　 投稿者:  nihongo_no_tameni

   錚々たる先生方も、国語審議会の偏向した議論に耐へきれず、集団脱退事件がありました。 

   http://www.asahi.com/edu/others/010216.html

 

 

 回答��　　 2003/ 3/ 6 21:52　　メッセージ: 32 / 304 　 投稿者:  nihongo_no_tameni

   括弧書きの疑念に対しては、森鴎外の演説を回答の代りにします。こちらを御覧ください。（しかし「鴎」の字体は不快ですな。当用漢字（常用漢字）以外の字まで改悪することはやめてもらひたい。） 

   http://www5b.biglobe.ne.jp/~kokugoky/kokugokokuji/kanadzukaiiken.htm

 

  

 いつでもご質問受付ます　　 2003/ 3/ 7 0:37　　メッセージ: 34 / 304 　 投稿者:  nihongo_no_tameni

 　最後にお知らせした、鴎外の演説は少々むづかしいかも知れません。現代日本語の教育を受けただけの人では、母国語として日本語を喋る人間でも読めないかもしれません。 鴎外も言つてゐますが、英語に綴りと発音の隔たりがあるのと同様に、日本語の歴史的かなづかひと発音にも隔たりがあるのです。 

   wrightとrightとは同じ発音なのに、綴りで意味を表してゐます。concertの最初のｃと後のｃとは同じ文字なのに発音が（[k]と[s]）臨機応変に変ります。

   歴史的に綴りと発音がずれるのは当然のことなのです。

   あなたの書く日本語は、生粋の日本人が書く以上に、正しく、美しいですよ。ゆつくり考へてください。

   いつでも御質問お受けします。

  

 当用漢字由来の当て字　　 2003/ 3/10 23:42　　メッセージ: 35 / 304  　投稿者:  nihongo_no_tameni

   綜合、刺戟、諒解、蒐集、溶接（熔接のこと）。これらの言葉を正しい表記で書くと読めない人が時々ゐる。これは当用漢字に当らない字なので、「本来は」これらの表記が正しいはずだ。

 

 こんにちは　　 2003/ 3/12 0:13　　メッセージ: 37 / 304 　 投稿者:  nihongo_no_tameni

   そのとほりです。歴史的仮名づかひはむづかしくなんかありません。そして美しい。御指摘のとほり今まで理に傾いてゐたやうな気がします。 

   「智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。」

    とかくこの世は住みにくい。といふことで。

   

 さうです   2003/ 3/13 0:42   メッセージ: 39 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

   正仮名を改める理由は一体何処にあつたのでせうか。私には、理解するのはむづかしい。まづむりでせうな。 

   けふ、会社の書類で補填の填の字を土へんに眞の字を出さうとしたら上手くいかなかつた。どうして、変な字ばかりでてくるのでせう。

  

 かういふ字を平気で作るひとは    2003/ 3/13 21:52   メッセージ: 41 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

   かういふ変な字を平気で作るやうな人達は、新聞や雑誌以外の本を全く読まない人に決つてゐる。文字に対する愛着とか、規範意識とか、さういふものが全く無い。第一、昨日まで見馴れた字体をわざわざ書きかへる、さういふことは普通の人は考へないはずだらう。 

   最近不快だつたのは庭に植ゑるラフバイ。これを辞書変換すると「蝋梅」とでる。なんか変な字だな、と思つてゐると、どうもラフソクのラフの字らしい。（これは正しい字の出し方が判らない。）しかし、どうも見慣れた字体と違ふやうな気がする。臘梅とも書く。（臘の字を虫偏にすれば正しい「ラフ」の字になる。）

   漢字フォントの関係者は日本文化の破壊者だ。文藝書の用字法と、雑誌のそれとが違つて良いわけがない。彼らは日本語を正書法の無い言語にしたいらしい。

  

 ありがたうございます    2003/ 3/16 1:42   メッセージ: 43 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   すみません。そして、ありがたうございます。 日本語の現状が余りにひどく、自分が非力であることが判つてゐるので、つい、いらいらしてしまふのです。

   しかし、正しい日本語をかうしてつかつてゐるかたが私の他にもいらつしやる。ソドムとゴモラには５人（でしたつけ）の義人がゐなかつたために旧約聖書の神に滅ぼされた。日本には、民族の言葉の現状を憂へる人が、圧倒的少数派ではあつても、もつとたくさんはゐるだらう。さうである限り、日本語が滅びることはない。

   

 素晴らしいことですね   2003/ 3/24 0:39   メッセージ: 45 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   新聞の連載で漱石の「三四郎」が歴史的仮名づかひで連載されてゐるとのこと。新聞記事のひどい表記法を見慣れてゐる私としては、信じられないやうな気がします。とにかく素晴らしいことです。 

  振り仮名の新仮名。

   古典作品で、略字正仮名で表記されてゐるのに、何故か振り仮名だけ新仮名。これは、良く見かけますね。同じ文章で新仮名と正仮名が入混じつてゐるのですから、編輯といふのか校正といふのか、問題ですね。

 

 

 懐古趣味様へ   2003/ 3/25 0:40   メッセージ: 48 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

   国字国語問題に対する私の考へは、丸谷才一のそれと全く同じでは無いつもりです。福田恆存や時枝誠記の日本語関係の著作も読みました。

   若い頃は、日本語改革が誤りであつたのだから、誤つた教育を受けてしまつた自分は正しい日本語を学ばねばならない。さう思つて、正字正仮名を学びました。十年以上昔の話です。

   その後、諦めたやうな気分でゐたけれども、インターネットの世界には正字正仮名の正統性を主張してゐる人たちが沢山ゐることを知り、気分を新たにかういふことを始めたわけです。 

   いはゆる日本語改革に「弊害」があり、その歴史的延長線上に現在の日本語があることは、あなたも否定しないでせう。それから、私は、既にかうなつてしまつたからといふ理由だけで現状を肯定することは良しとしません。誤りは正すべきですし、まだ間に合ふと思ひます。 

   さうかと言つて、全て戦前戦中のとほりに直すことは、現実的にむづかしいかなとも思ひます。個人的な私の考へは、官による文化（日本語）の統制は止めるべきだといふことです。あとは、個々人の自由に任せれば日本語は行きつくべきところに行きつくでせう。「言葉が時代とともに変化する」といふのは、さういふことではないでせうか。教育はとりあへず両方教えれば良いことです。歴史的仮名づかひは今でも国語の授業で教へるでせう。 

   それから、見識のある丸谷さんや大野（大野晋さんのことでせうか）さんが略字を用ゐ、云々については、次の通りお応へしませう。 

   國語問題協議會の役員名簿を御覧ください。少なくとも、貴方より見識のあるこれだけの方々が、日本語改革に反対してゐるのです。 

   http://www5b.biglobe.ne.jp/~kokugoky/

  

 丸谷さん、亡くなりましたね   2003/ 3/28 20:02   メッセージ: 50 / 326   投稿者:  a_soune

 

   ・・・。

 

 

 

   残念ですね

 

（後日注記）

この投稿は、他人の書込みですが、内容が内容なので、かうして掲載しました。どういふ料簡でかういふ書込みをするのか、常人には到底理解不可能である。議論ならいくらでも受けてたたうが、これは悪質な嫌がらせだ。しかも、不謹慎なことこの上ない。まさか、かういふことで嘘の書込みをする人間がゐるはずはないと思込んでゐたため、随分ネット検索をしてしまつた。後味の悪い、嫌な思ひをさせられたものである。

 

 え    2003/ 3/29 1:02   メッセージ: 51 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni  

   本当ですか。知らなかつた。 

   丸谷さん亡くなられたのですか。 

   絶句です。

     

 ありがたうございます　　 2003/ 3/29 1:04　　メッセージ: 52 / 304 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

   その後、蚕（懐古）さんから反論はありません。 

   新字新仮名論者は、理屈では我々に勝てないことを、薄々悟つてゐるのでせう。

  

  ＞丸谷さん    2003/ 3/29 1:26   メッセージ: 53 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

   絶句です。

 

   石川淳先生が亡くなられた時よりもショックです。

 

 私も調べましたが・・・    2003/ 3/30 0:36   メッセージ: 55 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   丸谷才一さんがなくなつたといふ情報はありませんでした。間違ひであることを祈ります。

 

  

 気を取りなほして　　 2003/ 3/30 13:24　　メッセージ: 57 / 304 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

   どうやら、嫌がらせだつたやうです。 

   さうだとすれば、不謹慎極まりない話ですな。

  

 犬があつて猫が無い   2003/ 4/ 2 21:28   メッセージ: 59 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   松があつて杉が無い。

   國語問題協議會ホームページより。

  

 全くです   2003/ 4/ 4 21:46   メッセージ: 65 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

   歴史的仮名づかひは、古文の表記のために存在するのではない。過去と現代と未来の日本語のために存在するのだ。 

   このやうに、現代日本語も歴史的仮名づかひで記述することができる。 

   その事実が、忘れさられてゐるやうだ。

  

  さうですね    2003/ 4/ 4 21:49    メッセージ: 66 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

   これからも、機会のある限り歴史的仮名づかひの正統性について発言していきたいと思ひます。 

   勿論、当用（常用）漢字の問題も。  

  

 仮名遣ひに引きずられて発音も変る    2003/ 4/ 4 22:07   メッセージ: 67 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

   この間、テレビを見てゐて「十手」のことを若い出演者が「ジュッテ」と発音してゐるのを、年配の出演者が「ジッテ」と訂正して、たしなめてゐました。どうやら、その若者は、「十」の字に「ジュッ」といふ発音があるものと思つてゐたみたいです。「十」の音読みは「じふ（ジュウ）」慣用的にこれをちぢめて読む場合は「じつ（ジッ）」が正しい。

   よつて、「十手」は「じつて」、「十進法」は「じつしんはふ」のはずです。最近思ふのですが、戦後の現代仮名づかひの影響で「十」の仮名が「じゅう」に変り、そこから類推して慣用読みを「ジュッ」としてもよいといふ誤解がひろがつたのではないでせうか。

   言葉と文字とは、不可分に結びついてゐるのです。「当然」の書き間違へである「当前」から「あたりまへ」と言ふ言葉が出来たやうに、言葉は文字と分ち難く結びついてゐるのだ。

   確かに、話言葉が書言葉より先にあつたことは事実でありませう。しかし、現代に生きる私達は、言葉を何から学ぶでせうか。

   勿論、親兄弟の話す言葉が最初でせう。しかし、自我を確立する過程で、言葉はむしろ書かれてゐるものから学ぶものではないでせうか。

  

 こんばんは    2003/ 4/ 5 0:58   メッセージ: 71 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

 ＞古文だからといつて、完全な仮名遣ひで書かれてゐるとは限りません。

   確かにそのとほりです。仮名づかひも時代により乱れてゐます。発音と仮名とが乖離し始めて、それをたださうとするところにはじめて仮名遣ひが生じるのですから。 

   アメリカに占領されるまで、日本語は歴史的仮名づかひで記すものであつた。

   國語の専門家たちは、それを忘れてしまつたのか、忘れたふりをしてゐるのか。  

  

  福田恆存の「私の國語教室」    2003/ 4/ 9 22:22   メッセージ: 75 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

   を再読中です。

   １５年振りくらゐでせうか。 

   古くなりませんね。日本語のおかれた状況が変つてゐないといふことなのか。

  

 知らずに使つてゐる歴史的仮名づかひ　　 2003/ 4/11 0:23　　メッセージ: 76 / 304 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

   私は大阪へ行き、大阪城を訪れたい。 

   この「は」「へ」「を」は歴史的仮名づかひの原則に従つて表記されてゐる。やや不自然な文章だが、これは歴史的仮名づかひとして正しい表記だ。 

   みんな知らずに使つてゐる歴史的仮名づかひ。

  

 それは・・・　　 2003/ 4/11 21:46　　メッセージ: 80 / 304 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

   文豪の作品が新字新仮名に翻訳されてしまつてゐたといふことでせうか？鴎外は表音式仮名づかひに反対してゐたし、三島だつて新字新仮名に反対してゐたのではないかと思ひます。 

   最近新字新仮名の石川淳作品を見かけます。石川淳は原稿の最初、欄外に「新字新假名おことわり」といつも書きつけてゐたはすです。 

   私は今、久方振りに正字正仮名の本（私の國語教室）を読返してゐます。本当に清々しい気分です。かつて買求めたものは紛失してしまひましたので新しく購入しました。現在の技術で製本すると、正字正仮名の文庫本でも、字の画数が多いことは読解において障碍にはならないことを再確認しました。ワープロの変換ミスと思はれる誤植が一箇所と、歴史仮名の綴り方の説明をしてゐるのに、一箇所だけ新仮名が紛れてゐたり、はありますが、それ以外は完全な正字正仮名で、再版されてゐます。 

   現在でも、正字正仮名の本を編輯して出版することが可能なことを確認して、少しうれしくなりました。

  

 ＞やりたい放題   2003/ 4/12 15:46  メッセージ: 82 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   新字新假名を「調律の狂つた樂器」とは、言ひ得て妙です。私も若い頃はその「調律の狂つた樂器」しか知りませんでした。正字正假名が読めるやうになるまでは、「正しい調律」を知らなかつたので、かういふものかと思ひ込んでゐました。正しい調律（正字正假名）は、美しい理論と原則に基づいて整然と構築されてゐるのを知らなかつたのです。

   新字（當用漢字）は當面使へればよいので原則無しのメチヤクチヤ。新かなは、歴史的假名づかひを知らなければ正しく綴れない、假名づかひとさへ呼べない代物です。

  

 國語の専門家は見識を持つてもらひたい   2003/ 4/15 23:01  メッセージ: 88 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   １）の長いものには巻かれろ、式の人は論外。自分の考へをもたないで、ただお上のいふことをきく人間。かういふ人と議論の価値無し。 

   ２）日本語の専門家こそ、國語に対する見識をもつてもらひたい。そもそも専門家が「素人」に対してむきになること自体がをかしい。「素人」に比して遙に深く広い知識を持つてゐるはずだから、「素人」に少々何か言はれたくらゐには、余裕を持つて対応してもらひたいものだ。

   彼らは、橋本進吉、時枝誠記、山田孝雄の先人達に向つても同じ物の言ひかたができるのでせうか。大野晉先生に対しても同じことが言へるのでせうか。

我々は、基本的に国語改革に反対する先人達の思想を受継ぐ者なのですから、考へは同じなのです。

 

 言葉は生きてゐる。   2003/ 4/16 22:50  メッセージ: 90 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   生きつづけてゐなければ、意味が無い。 

   国文学や日本語学の専門家が、戦後の略字新仮名を平気で受容れてゐることは本当に信じがたいことです。

 

 若い人は勉強してください   2003/ 4/19 2:09   メッセージ: 92 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   若い人は、歴史的仮名づかひに限らず、正字、表外漢字（この言ひ方は嫌ひですが）、もどんどん勉強する必要があります。

   物理学や数学と同等以上に勉強する必要があるのです。

 

 戦後思潮の超克    2003/ 4/20 21:51   メッセージ: 103 / 304  投稿者:  nihongo_no_tameni

 読んだことありません。早速取寄せて読んでみようと思ひます。

 

 

 正常化宣言   2003/ 4/30 22:43   メッセージ: 118 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

   やうやく嵐がをさまつたやうなので、投稿を再開する。「私の國語教室」を読みつづけてゐるが、正字性仮名のどこに問題があつたのか、本当に理解に苦しむ。 

   力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬおに神もあはれと思はせ、をとこ女の中をもやはらげ 

さういふ力をもつてゐた日本語を半病人のやうにしてしまつたのは、戦後の國語破壊だ。

 

 仮名文字は表音的に用ゐるべきか   2003/ 5/ 2 23:19   メッセージ: 123 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

   仮名文字がその成立ちにおいて表音文字として生まれたことは確かでありませう。しかしながら、定家、契沖以来、仮名文字は音よりは言葉をあらはすものになつたのです。あふぎであふぐ（おおぎであおぐ）といふやうに。 

   表音文字のお手本のやうに持出されることの多いアルファベットですが、これとても表音的でなぞありません。アルファベットは発音をあらはすことが出来ないので、発音記号が使はれてゐるのではないですか。文字は、発音よりも「言葉」を、意味を伝達するためのものなのです。 

   英語の場合で、同一の文字を幾通りにも発音することは、以前この掲示板を使つて例示してきたとほりです。辺境の地であつたブリタニアに生じた言葉の、表記と発音のずれは、その国の歴史を知る者には当然の帰結なのですが、しかし結果として英語は綴りと発音の乖離がはなはだしい。それと同じやうに、日本語の歴史的仮名づかひも、日本の歴史の中で必然的に生じてきた文化なのです。そして、英語の綴りなぞよりは遙に合理的に出来てゐます。 

   それよりも、第一現代仮名づかひの一体どこが表音的なのでせうか。 

発音と意味の両方を上手く書き表してきた歴史的仮名づかひの、一体どこが問題なのでせうか。

 

 達意について    2003/ 5/ 2 23:38   メッセージ: 124 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

   「現代日本の達意」と「過去と現代との達意」と、両方大事なのに決つてゐます。それから、「隣国との達意」も。 

   問題なのは、国語改革論者達の「現代」の「日本」しか見ない態度です。 

   「現代」に通用して、「千年前」の日本語も同じ法則で表記できる方法があるのに、何故それを破棄しなければならなかつたのでせうか。これを使ひ続けてゐれば、千年後の日本語も、どの様に変質してゐても、問題無く表記できるものと思ひませんか。過去から切離された文化なんてあり得ません。根の無い、幹の無い、葉っぱと花だけの生物のやうです。 

   漢字は「日本」だけの文化ではありません。欧米の世界制覇まではアジアの共通文化だつたのです。開高健はベトナムへ行つて、仏教僧と筆談で意志を通ずることが出来ました。漢字を書けば、とりあへず意志を通ずることが出来たのです。それを、お互いに昨日まで同じ文字を使つてゐたのに、今日からそれぞれ別々の文字を使ふ。今日のこの状況を、「国際化」に反した異常なこととは思ひませんか。国語改革論者のいはゆる「国際化」は「欧米化」に他なりません。

 

 我国の歴史について　　 2003/ 5/ 2 23:44　　メッセージ: 125 / 304 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

   残念ながら、あなたの認識は間違つてゐると言はざるを得ません。

   現在の日本国は、歴史的にも法的にも国際的にも、大日本帝國以前と連続した一つの国であることは、動かしがたい事実であります。江戸、室町、鎌倉、政府が変つたからといつて、日本が別の国になつたわけではないのです。日本国の歴史は敗戦後急に始つたわけではないのです。 

   そして、日本語を論ずる時に、日本の歴史を考える。当然のことではないでせうか。

   反論おまちしてゐます。

 

 国家と文化    2003/ 5/ 4 0:06   メッセージ: 130 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   国家といふものは、東ドイツのやうに、ある日突然消えて無くなることもある。文化は、民族浄化でもしない限り、消えてなくなることはない。国家は民族に依存します。民族は文化により形成されます。 国家と文化といふのは次元が違ひます。互ひに尊重すべきですが、一方が一方を支配すべきではありません。国家は文化に対する統制を止めるべきだ、といふのが私の考へです。 

   戦後の混乱の中、米軍の駐留下で、近い将来に漢字を廃する前提のもとで、偏つた文化感をもつた人間の主導のもと、国家の統制によつて国語を破壊したその結果が現在の日本語（新字新仮名）なのです。 

   日本語の本質を無視した改革といふ名の破壊により、日本語は傷ついてゐます。怪我をしたり、病気になつたりした場合には普通直さうとするでせう。  

   私はそれを主張してゐるのです。

 

 民族と文化は表裏一体    2003/ 5/ 4 23:17   メッセージ: 133 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   民族と言ふのは、共通の出自・言語・宗教・生活様式などをもつ集団です。私は、それらのうちで「言語」を同じうすることが最も重要だと考へてゐます。 

   民族が文化を形成するのと同時に、同一の文化を持つことが民族意識を形成するのです。その意味で、文化は民族を形成すると言へるのです。

 

 現代仮名遣ひの不合理性    2003/ 5/ 7 22:13   メッセージ: 144 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   現代仮名づかひにおける「は」「へ」「を」の特例は歴史的仮名づかひの正書法に他なりません。「ちぢむ」、「つづく」もさうです。

   現代仮名遣ひが表音的だといふなら、上記のやうな表記や、「お列」長音の書分けはどう説明するのでせうか。すべて、歴史的仮名遣ひの綴り方そのままか、その置換へに過ぎません。 

   歴史的仮名遣ひだつて、特定の文字の綴り方を除けば、基本的に表音的です。「発音のほかに文字表記体系を学ぶ」のが「つまらないこと」であるならば、この点で現代仮名遣ひも五十歩百歩だと思ひます。それならば、伝統的な表記を残しておくべきだ。私はさう主張してゐるのです。 

   「サ行変格活用やカ行変格活用のような例外的な活用の表記を廃止して下さい。」とのことですが、私はさういふ野蛮な行為は、良しとしません。あ行とわ行にまたがる活用のやうな例外のはうが、余程学習の妨げになると思ひます。 

   「私は」と書き、読める人に「言はない」と書きこれを読むことに何の苦労も無い。「言葉を」と書くことが正しいならば、「をかしい」と書き、これを読むことに何の不思議があるのでせう。 

   現代仮名づかひのどこが表音的なのですか。

 

 国家観   2003/ 5/ 7 22:25   メッセージ: 145 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   「大日本帝国は戦争に負けてほろびました。国が戦争に負けてほろんだだけのことです。」とのことですが、歴史認識が私とは異なるやうです。「日本」といふ国も、「日本民族」も滅んでなぞゐないぢやないですか。「日本国」は「大日本帝国」の国号を変へただけ。現在の憲法は、（米国の占領下で、一種の強制であつたとはいへ、）少なくとも形式上は合法的に採択されたものではないですか。 

   「日本列島という地理的領域の歴史と日本国の歴史はかさならないところがおおいのです。」とのことですが、なんのことでせう。具体的にをしへてください。

 

 もう一度国家論    2003/ 5/ 7 23:06   メッセージ: 148 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

   国家の成立要件とは、「国家に属する国民」「国境で他と区分された領土」「唯一最高の権力を有する主権」だつたと思ひます。この内の少なくとも二つまでを同じうする現代の「日本国」と敗戦までの「大日本帝国」とは、やはり国号と憲法が変つただけの、同一の国家であると考へるべきでせう。

 

 それは私の意図したところではないのです   2003/ 5/ 8 0:33  メッセージ: 151 / 304  投稿者:  nihongo_no_tameni

   朝鮮半島、樺太の一部、台湾の併合、東南アジアへの侵略行為や大陸での残虐行為を否定することが趣旨ではありません。国民と領土の同一性とは日本といふ国家が敗戦により滅びたのではないといふ趣旨のことを言はんとしてのことで、現在の「日本国」の内部に限つたことであります。そのやうに明示しなかつたことが、誤解を招いたのであればお詫びして訂正します。 

   領土は膨張したり縮小したりすることはあつても、日本といふ国家の歴史的連続性を否定する理由にはならないでせう。

  

 しかし・・・   2003/ 5/ 8 0:42  メッセージ: 152 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   私のこれまでの論旨から、帝国日本の行つた近隣諸国への侵略や朝鮮併合を正統化するやうな意図は、何処から読取れるのでせうか。失礼ながら一種の上げ足取りのやうな論法と思ひます。 

   繰返しますが、私は日本といふ国家が敗戦により滅びたのでも消去つたのでもないといふことが言いたかつたのです。文化と歴史の連続性について言及したのであります。

 

 まづ、読んでみて下さい    2003/ 5/14 20:56  メッセージ: 160 / 304  投稿者:  nihongo_no_tameni

   さういふ表記をしたところで、私の問に応へたことにはならない。まづ、福田恆存の「私の國語教室」くらゐ読んでみることです。

   私の正しいと主張する、本来の日本語表記の本を一冊でも良いから、読んでみて下さい。日本語論は荷が重いやうなら大岡昇平の「野火」をおすすめします。この本の「正字正仮名」版の入手がむづかしいやうなら、石川淳の「狂風記」が良いでせう。 

   まづ、正しい日本語表記を肌で感じてください。

 

 盲信    2003/ 5/14 23:42   メッセージ: 164 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   どなたか、盲信と仰せでした。私に言はせれば、これほど矛盾の多い現代仮名づかひ、當用（常用）漢字を何の疑問も持たずに使ひつづけてゐる方々のはうが余程盲信です。

   何度も言ひますが、戦後の國字國語改革は、日本語の表音文字化（仮名かローマ字）を最終的目的としてゐたがゆゑに、當用漢字はその場しのぎのいい加減。仮名づかひも、歴史的仮名づかひを知らないと、何故さう綴るのか解らないやうな代物。仮名づかひについて言へば、完全表音文字化すると機能しないし、漢字を排除した後も使ひ続けるかも知れないから、表音主義の基本方針に反しても、ある程度表意的にせざるを得なかつたのでせう。

 

 最終的には・・・    2003/ 5/16 0:11   メッセージ: 167 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   戦後の國語政策の誤りを認め、國語審議会を解散させ、官による文化の統制・破壊を中止することです。

   さうすれば、文化はそれ自体の力で自然に治癒するでせう。あなたが、簡体字を馬鹿にしてゐたのと同じ評価を、私は日本の戦後の略字に与へてゐるのです。完全にもとの状態に戻ることはむづかしいかも知れません。最低限、（字音仮名づかひを除く和語の）仮名づかひくらゐは旧に復すべきだと考へてゐます。 

 

 妙な仮名づかひ   2003/ 5/17 21:34   メッセージ: 171 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

   珍妙な仮名づかひを使ふことで、貴公は、現代仮名づかひが表音的でなぞないことを自ら認めたのですね。 

   それから、「ー」は厳密な意味で文字ではないことを御存知ですか。長音記号と呼ばれる文字通り単なる記号です。ですから、普通は外来語の表記など、音を表したいときに用ゐます。 

   理解することと同意することが違ふのは自明の理です。私はさういふことを言つてゐるのでありません。揚足取りではなく、きちんとした議論ができる状態を望んでいるのです。 

   私が他人の権威を借りてゐるとのことですが、現代仮名づかひは、日本政府の権威なしには、成立し得なかつた代物であることをお忘れですか。囂々たる非難を国家権力で押切るかたちで、文化破壊を実行したのを。

 

 こんにちは＞太洋さん    2003/ 5/19 23:22   メッセージ: 179 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   こんにちは。正仮名づかひを使つてみようといふ熱意に敬意を表します。概ね正しく書けてゐます。（音便の部分だけ修正する必要があるかも知れません。例「くださひませ」は「下さりませ」の音便なので「くださいませ」が正しい。）歴史的仮名づかひといふ言葉は、少なくとも明治時代から使はれてゐるやうです。森鴎外の「仮名遣意見」に、「歴史的の假名遣」とあります。 

   また、山田孝雄の「假名遣の歴史」には、

   「從來の假名遣といふものは古來の國語學者が多年の研究を經て考定せし結果にして學術上正しと認められたるものなり。(略) 文字は表音的にすべきものなりと稱して、從來の假名遣をば歴史的假名遣などいふ新名稱を以てこれを呼び、暗にこれが過去の廢物なるかの如く世人に思はしめたる疑なきにあらず。されど、文字にしても言語にしてもそれが文化の存する民族に傳はれる限り歴史的ならぬものありや。」 

   とありますから、歴史的仮名遣ひといふ名称自体は表音式仮名づかひといふ概念への対立概念として導入されたものである可能性があります。太洋さんの御指摘により、今回調べました。勉強になりました。有難うございます。今後、正仮名づかひといふ言葉を使ふやうにします。 

   さて、名称はさておき、正仮名づかひは、契沖以降の国学者達の研究により確立されたものですから、それ以前の一定期間、かな文字の正書法が乱れてゐたことは事実でありませう。また、仮名は真名（漢字）に対する言葉で、風流や国学の方面以外では、正式の文書で用ゐるべきものではありませんでした。そのため、「乱れ」が生じてゐたとしても、あまり問題にならなかつたものと思ひます。 

   正仮名づかひは、「乱れ」に気付いた定家以来の歌人や国学者の研究のすゑに、確立されたものであります。

 

 懐古趣味様   2003/ 5/19 23:37   メッセージ: 180 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

 ・時に苛立ちを覚える時があることは、否定しません。圧倒的少数派に属する人間の発言ですから、時に苛立ちを感じることがあつたとしても、お許しください。 

・小生は特に国語に造詣が深いとは思つてをりませんが、議論をしようとしてゐるのですから、持つてゐる知識を提示することは当然の行為だと思ひます。私は無知は恥ぢますが、議論の場での知識の披露は当然のことだと思ひます。 

・ここでは、日本文化の破壊に心を痛めてゐる方との情報交換が趣旨ですから、異なる考へをお持ちの方とは、多少の議論になることは致し方ないでせう。

 

 漢字制限についてはどう思ひますか   2003/ 5/29 22:16  メッセージ: 191 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   当用漢字表は、当初、漢字制限のために制定されたものです。このやうに、一定の決められた文字以外を使はないことが現実的に可能だと思ひますか。また、日本語から漢字を排除して、仮名やローマ字だけを使つて表記したはうが良い。さういふふうに考へてゐる方はおいででせうか。

   私のやうに、漢字は制限などせずにどしどし使ふはうが良いとお考への方はいらつしやいますでせうか。 

   仮名づかひに話が傾いてゐましたので、漢字制限について、御意見を募集します。

 

 こんにちは    2003/ 6/ 2 21:54   メッセージ: 193 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   こんにちは。太洋さん。あなたのやうな方がおいでであることは、喜ばしい限りです。太洋さんの考へは私のそれと非常に近いと感じます。 

＞読めない漢字や表現があつたら「辞書に中れ」と言ふのが大人のとるべき態度である。 

   至極当然の考へです。漢字が読めなければ、言葉が解らなければ、自分で調べれば良い。二、三冊の辞書にあたつて解らない言葉はさう多くはありません。さうすることで、自分の日本語も豊かになるのだから。 

   さて、失礼ながら、一つ質問いたします。太洋さんの文章を見ると、正仮名づかひをかなり正確に使ひこなしていらつしやいます。正仮名で書くことはこれがはじめてでせうか。論理的で整然とした文章を見ると、文章を書く訓練をされた方であるやにお見受けしました。

   現代仮名遣ひを使ひこなせる人ならば、正仮名づかひもすぐに使ひこなせるやうになる。 

   太洋さんはその証明者であると考へたいのですが。

   

 同感です   2003/ 6/ 4 22:13   メッセージ: 195 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

 ＞正仮名づかひの規則の実に判り易く例外の少ないことです。 

＞子供達が学校でちやんと習へば正確に使ひこなすやうになるでせう。 

＞そして何よりも（正仮名づかひは）美しいのです。 

   全くその通りです。同感です。 

   さて、近頃、 

「鴎（區＋鳥）」「涜（シ＋賣）」「桧（檜）」「麺（麥＋面）」

   などの不気味な字体を目にすることが多くなつてきました。全て括弧内が正しい表記です。私には、檜以外は正しい字体を選ぶことが出来ませんでした。もしかしたら、コンピュータフォントの関係で、正しい字体が出せないのかも知れません。

   当用漢字（常用漢字）や人名用漢字にない文字は、康熙字典の字体を正とするのが、現代でも正しい態度のはずです。どうやらこれは、本来存在しない字体がＪＩＳ漢字表に採用されたことが原因らしい。ＪＩＳとは日本工業規格のことですが、文化の方面がいつの間に技術屋の仕事になつたのかと、いきどほりを感じる今日この頃です。 

   これについては、いかがお考へですか。

   ここが参考になります。 

   http://www.pluto.dti.ne.jp/~tadao/zenbunb1.htm#index

 

（後日追記）

   正字は、康熙字典体と必ずしも同じものではないので、上記の書込みは、「いはゆる康熙字典体」とすべきであつた。戦争に敗けるまで一般に広く使はれてゐた漢字の字体（正字）は、康熙字典の字体に原則として従ふが、一部さうでないものもあつた。よつて、正しくは康熙字典の字体を正と」云々ではなく、「いはゆる康熙字典体の字体を正」としたはうがより正しかつた。しかしながら、この間違ひは、私の論旨を否定するものでは無い。

　　通産省（当時）は、ＪＩＳ漢字表改定にあたり、当用漢字に始つた漢字破壊を表外字（当用（常用）漢字表以外の漢字）にまで類推的に推進めて勝手な字体をつくり、ＪＩＳ漢字表をつくつた。このため、現在私の使用してゐるコンピュータを始め、多数のコンピュータで正しい字体を表示したり印刷したり出来なくなるといふ大変な問題が生じたのである。この、漢字破壊は、通産省（当時）が独断で行つたものであり、後に国語審議会にさへも否定されてゐることからも判るとほり、言語道断の文化破壊であつた。

 

 国語審議会の態度    2003/ 6/ 8 0:35   メッセージ: 197 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

 　太洋さん、こんにちは。（私は、「こんにちわ」といふ表記は用ゐません。国語審議会が何と言はうと、間違ひだと思ひます。）

　さて、従来、「お上」の見解は当用漢字（常用漢字）や人名用漢字に収録されてゐない文字は、使用を制限するのがたてまへでした。現在でも、子供の名前に、これらの表にない文字を使ひ、戸籍に登録することは、行政により妨害されるやうです。当然、国語審議会の答申に基づく告示に反して、「表外漢字」を用ゐる場合には、従来正しいとされてきた康熙字典体を使用することが、一般的な用字法でした。確かに、戦後の略字と正字とのあひだに、不整合はありました。しかし、整合性をはかるといふ理由で、略式のものに正式のものを合せるやうな改悪には、私は反対です。 

当用漢字字体表に関する国語審議会のサイトはこちら↓ 

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/12/kokugo/toushin/001218.htm

 　国語審議会は、「表外漢字」は康熙字典体を正とする用字法をとりながら、「簡易慣用」と称して、一部の珍妙な字体（太洋さんのいはゆるＪＩＳへんちくりん漢字）を追認するといふ愚を犯してゐます。「鴎」の字も簡易慣用字体といふことで、本則の正字とはことなるけれど、誤りではない、異体字のやうな扱いとしたみたいです。 

　 誤りを誤りと認めることが出来ない。これが、国語審議会のやりかたなのでせう。

　 さて、ここでもう一つ注意すべき点は、印刷物に使用する字体と手で書く字体とは異なつて当前だ、といふことを、国語審議会が認めたことです。当用漢字表制定時の国語審議会の態度は、印刷物の字体と手書で行はれてゐる字体とを統一させるべきだといふものでした。手書の字体と活字の字体とをきちんと分けて考えることができるのであれば、戦後の略字体も一考の余地があるはずです。煩雑で手で書くのが大変な文字は確かにたくさんあります。しかし、戦前のやうに、手書で書く時は専ら略字を書き、印刷する時は正字を書くことは、何の問題にもならないはずです。 

   全てではありませんが、戦後の略字体を示します。括弧内に記した略字体と較べ、正字のはうが美しいとは思ひませんか。康熙帝の選んだ学者たちのはうが、現代日本の国語審議会の面々よりすぐれてゐたといふことでせうか。 

圓（円）、舊（旧）、缺（欠）、臺（台）、體（体）、擔（担）、鐡（鉄）、寶（宝）、萬（万）、盡（尽）、壽（寿）、當（当）、假（仮）、點（点）、聲（声）、廣（広）、佛（仏）、傳（伝）、團（団）、區（区）、對（対）、濱（浜）、澤（沢）、學（学）、櫻（桜）、賣（売）、讀（読）、會（会）、繪（絵）、數（数）、肅（粛）、碎（砕）、粹（粋）

 

 太洋さんに賛成    2003/ 6/13 21:48   メッセージ: 202 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

 ＞怠け者の論理で国語を破壊してはいけないといふことです。 

＞同音異義語の多さは日本語の特徴であり、漢字がその区別に重要な役割を果してゐる・・・。 

   正論だと思ひます。仮に漢字を制限して、全部平仮名にしたとしても、知らない言葉を辞書で調べる必要に何の変りもありますまい。むじなさんは英語のやうな表音文字の言語にも辞書があることを御存知ないのでせうか。 

   太洋さんの御指摘のとほり、漢語に多い同音異義語が区別できるのは、漢字で表記するからに他なりません。

 

 戦後の略字について    2003/ 6/13 22:07   メッセージ: 203 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

    私も略字で教育を受けた人間の一人ですが、今考へると、戦後の略字のせゐで無用の苦労をしたやうな気がします。それは、シメスヘンとコロモヘンが略字ではほとんど同じ字体（点が一つあるかないかだけ）になつてゐることです。そつくりの字体で、「福」の時は点が無く「複」になると点がある。記憶のためであれば、そっくりだが微妙に違ふものを覚えるより、違ふ形を覚えるはうが遙かに楽なはずです。 

�　嶇宗廚函崑機廚諒个琉磴劼魍个┐� 

�◆帋魁廚函崑機廚諒个�異なることを覚える

    皆さんどちらが本来容易だと思ひますか。

 

 康熙字典體について　　　 2003/ 6/17 0:38　　　メッセージ: 209 / 304 　　　投稿者:  nihongo_no_tameni

   私が問題視してゐるのは、印刷用字體としての康熙字典體であつて、それ以前の手書の字體についてではない。康熙字典體にも、ここまでで頻繁に使用した「體」の字の右側の部分と「豐」の字體のやうに矛盾があることは確かである。それでも、戰後の略字よりは遙かにマシであるといつてゐる。 

   それから、康熙字典體以前の專ら手書で書かれた時代のシメスヘンが「ネ」であることの根拠はなんですか。

 

 困りましたな    2003/ 6/17 0:54   メッセージ: 210 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   怠け者の論理で国語を破壊してはいけない、といふことの意味は、文章を讀んでゐて、知らない言葉が出てきた場合、その原因を自分の無學に歸して辭書をひくのが私の態度です。これを、難しい言葉や字を使ふ書き手のせゐにするのが、怠け者の論理なのです。 

   貴殿はどちらですか。

  

 困りましたな２    2003/ 6/17 22:46   メッセージ: 212 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   むじな氏の文章が余りに読みづらいため、非常識極まりない言説があつたことを見落してゐました。太洋さんの文章はすらすらと頭に入つてくるのに、むじな氏のそれは読む気を失はせるものですから。

 

 大日本帝國   2003/ 6/17 22:48  メッセージ: 213 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   むじな氏は大日本帝国と日本国との政治的、文化的、歴史的連続性について否定するのがお好きなやうですが、それは敗戦を終戦と言ひかへ、占領軍を進駐軍と言葉を変へて、現実から目をそらさうとする態度と同じに見えます。古今東西の国々の中で、大日本帝国の犯した犯罪が特別に酷いものであつたとは私は思ひませんが、しかし、自国の過去に犯した罪や失敗を、忘れたり、知らぬ振りをしたり、別の国であるかのやうに思ひ込んだりしようとする態度は、何かをかしいのではないかと思へます。 

   恥づべきこととして大日本帝国との連続を否定することは、帝国日本の犯した犯罪の責任は現代日本と今の日本国民には無関係だと言ひたいとしか思へません。

 

 懐古趣味さんへ    2003/ 6/19 0:43   メッセージ: 217 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

 私は戦後の国語改革は完全に否定する立場です。だからと言つて、「新字・新仮名遣ひの問題点を指摘するのは必要である」と考へてゐる人との対話を否定するわけではありません。（たとひその方のハンドルネームが私を揶揄するやうなものであつたとしても。） 

このあひだも書きましたが、

�　峅�」、「涜」、「桧」などの漢和辞典に出てゐないやうなＪＩＳ字体をどのやうに思ひますか。 

「鴎」、「涜」の字は正字を画面に表示し、印刷することすら、今のところ技術的に出来なくされてゐるやうです。 

   文藝書では普通この種の字体はつかひません。かういふ字を使ふのはコンピュータフォントと新聞、一部の雑誌だけだと思ひます。これは、戦後の国字国語改革で乱れた日本語を更に混乱させる行為です。この字体を正とせず、いはゆる表外漢字（常用漢字表、人名用漢字表以外の漢字）は康熙字典体を正とする国語審議会の態度だけは、私も認めます。

（後日追記）

アドベ社のシステムを使うなど、方法によつては正字を正しく表示し印刷する方法が開発されてゐるみたいです。

 

 げっ歯類？　 2003/ 6/19 1:01　　メッセージ: 218 / 304 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

   げっ歯類（齧歯類）、ら致（拉致）、う回（迂回）、などの混ぜ書き表記についてはどう思ひますか。 

   「混ぜ書き」で検索してゐたら、こんなページを見つけました。 

   http://homepage1.nifty.com/vine/ikaga2.htm

   http://homepage1.nifty.com/vine/ikaga1.htm

   『私は「日本人だから日本語をつかう」のではなく、「日本語をつかうから日本人」という考え方をこよなく愛している。』とありますが、私の考へと同じです。

 

 懐古趣味様＞混書き表記について   2003/ 6/21 1:25   メッセージ: 224 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   教育の過程はともかく、一定の教育を受けて社会生活を送つてゐるやうな人間は混書き表記なぞは使ふべきではない、といふことですね。その点は、私と同じ考へです。 

   教育の過程については、どうでせうか。 

   私は、「ひ素（砒素）」「ら致（拉致）」「う回（迂回）」のやうな表記は日本語ではないと思つてゐます。子供に珍妙な表記を押付ける暇があつたら、正しい表記を最初から教へたはうが良い。教育の過程で、無理に覚えさせたくないのであれば、振仮名（ルビ）を振つた表記にして、試験で問題に出さなければ良いだけです。 

   例へばの話を一つ 

   仮に「国」の字が小学二年生、「際」の字が五年生に習得すべき字であつたとしませう。その場合、「国際」といふ言葉を、 

�　屬海�さい」・・・小学校一年生 

�◆峭颪気ぁ廖ΑΑ�小学校四年生まで 

��「国際」・・・小学校五年生 

�ず埜紊房匆颪暴个襪挽∂靴箸�個人の名前で、正字も覚えなければならない。 

これは、大変な無駄と言はざるを得ない。まさか、國澤氏にその字は見たくないから国沢と書いてくれ、と無礼なことをいふ人間はゐないでせう。それなら、一年生は「こくさい」で良いでせうが、二年生からは「国際」といふ普通の表記を覚えさせ、必要に応じて振仮名を振れば良い。書取りの試験は「国」「際」の字はそれぞれ二年生、五年生で質問すれば良いのです。本当は「國際」を普通の表記にして、最初から「國」の字を覚えるのが一番苦労が少ないと思ひますが。 

   そんなことに気をつかふよりも、略字の教育に与へる悪影響のはうが余程大きいと思ひます。

   他にも書きましたが、シメスヘンとコロモヘンが略字ではほとんど同じ字体になつてゐることが、子供の記憶を混乱させてゐると思ひます。例をあげると「禄」と「袖」の偏の違いは点の有無だけ。 

   「博」と「専」の字の点の有無も同じです。これは、正字の字体を知つてゐれば、書き間違えることはありません。「博」は「十＋甫＋寸（この正字はパソコンで出せません）」、「専」は「專」で、「博」の字は「甫」だから点があり、「専」の字はもともと「專」だから点が無いのです。 

   優秀な児童ではなかつた私は、この点の有無を覚えることがなかなかできませんでした。

 

 国語審議会の会長も後悔？   2003/ 6/21 1:31  メッセージ: 225 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

 

    http://www.cat-v.ne.jp/~skatsura/katurahp/kahoku.htm

 

 

 

 

 現代国語への処方箋   2003/ 6/22 0:28   メッセージ: 228 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

 

  http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1000003&tid=ffckdc8la4na4bfa4aa4ka1aya58ea4nta28l2fe3wa4khbfut&sid=1000003&mid=48

   現代国語への処方箋については、既に（４８番で）書いたとほりです。 

   漢字制限は撤廃すべきです。無論子供の名前にいかなる漢字を使はうとも、役所は受付けなければならない。新仮名づかひは、正しく綴ることさへむづかしいやうな代物だから、正仮名づかひ（いわゆる歴史的仮名づかひ）を使ふことを咎めないことにする。新仮名と正仮名のどちらを選ぶかは個人の自由にして、両方の表記ともに正しいと認めるやうにしておけば、いづれ自然にどちらかが優勢になるでせう。（私は正仮名が優勢になるものと思ひますが。）  

 

 正字正假名は制限されてゐる   2003/ 6/24 23:04  メッセージ: 232 / 304  投稿者:  nihongo_no_tameni

 　本来の正統文化である正字正仮名は、国家権力によつて制限され抑圧されてゐる。即ち、新字新仮名とは同じ土俵に乗つてゐないのです。私が主張してゐるのは、抑圧を解き、正字正仮名を新字新仮名を同様に扱ふことです。「両方の表記とも正しいと認める」といふのはさういふことです。 

　正字正仮名を解禁したからとしても、戦後の国語教育を受けた人間の負担がそれほど増えるとは私には思へません。少々勉強すれば済むことです。それが大変だからといふ理由での、国語破壊の追認は容認できません。

 

 文部省に言つても意味が無い   2003/ 6/25 22:24   メッセージ: 234 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   漢字制限と、仮名遣ひ破壊の元凶はそもそも文部省と国語審議会です。有識者達からの囂囂たる非難の中で、ここまで国語破壊を推進めて来たのは、彼らの仕業に他ならないのですから。 

   その非を鳴らし、日本語の現状について少しでも考へる人を増やしたいために、かうして書き込みを続けてゐるのです。

 

 昭和２１年の暴挙    2003/ 6/25 23:25   メッセージ: 235 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

 昭和２１年内閣告示第三十二号・訓令第七号    http://www.aozora.gr.jp/kanji_table/touyoukanji_hyou/touyoukanji_hyou.pdf

   本当に漢字が「教育上、社会生活上」多くの不便の原因となり、その制限が国民の生活能率を上げ、文化水準を高めるものだとしたら、火薬、羅針盤、活版印刷を発明した中国文明をどう説明したらよいのでせうか。 

   世界には中国起源の物品があふれてゐる。ためにし「中国起源」でインターネットを検索してみると良いだらう。

 

 ルビが無くても辞書くらゐ引けるでせう   2003/ 6/28 20:18  メッセージ: 238 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   漢和辞典に載つてゐないやうな字は使つてゐません。

 

 

 日本・日本語・日本人   2003/ 6/28 20:27  メッセージ: 239 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   新潮社刊（新潮選書）、大野晋、森本哲郎、鈴木孝夫 

   「仮名なら誰にでも読めるわけだけど、読めるってことと、わかるってことが必ずしも一致しないことに、漢字を無くしさえすれば日本語は誰にでもわかる平明なものになると考えた人々は気がつかなかったんですね。」 

   対談中の鈴木氏の発言

 

 訂正＞ルビが無くても辞書くらゐ   2003/ 6/28 22:33  メッセージ: 240 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

   家庭用の漢和辞典に載つてゐないやうな字は使つてゐません。

 

 

 私の國語教室   2003/ 7/ 1 23:45  メッセージ: 241 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   福田恆存著

   おすすめです。

 

 ＞ルビ使用   2003/ 7/ 3 22:59  メッセージ: 245 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   前回の投稿は、我ながら少々大人気なかつたやうな気がします。読みが判れば辞書が引きやすいのは確かですし、「囂囂（がうがう）たる非難」とあれば、殆どの人が辞書無しでも判るはずでしたから。 

   懐古さんの意見にも一理あると思ひます。これからは少し気をつけるやうにします。

 

 表音主義者たち   2003/ 7/ 6 12:58   メッセージ: 249 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   明治維新以来、カナモジカイ、カナノクワイ、ローマ字会などの国字改良論者たちは、漢字を廃し、仮名やローマ字のみで日本語を表記すべきことを唱へた。かれらの残党は今もうごめいてゐる。 

   カナモジカイ　　http://www1.ocn.ne.jp/~kanamozi/

    ローマ字会　　http://www.roomazi.org/

    福田恒存の主張と、どちらが正しいと思ひますか？

 

 戦後の国語改革は表音主義者によるものだ  2003/ 7/ 6 13:37  メッセージ: 250 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   明治以来、森鴎外や橋本進吉博士などの反論に遭つて、持論の実現を妨げられてきた表音主義を是とする国字改良論者達は、持論の国民への強要の機会をうかがつてゐた。 

   敗戦の混乱の中で、内閣告示といふ形で国会審議さへも経ず、つまり議論らしい議論もなしで、当用漢字、現代仮名づかひを世に送り出したのは、この勢力である。敗戦から当用漢字に関する内閣告示が出るまで、一年半程度。これでは、実質的な新生日本語に相応しい漢字体の吟味に、一年もかけてゐないと思はれます。 そのため、当用漢字は文字通り「当面用ゐるだけの漢字」であり、ただひたすらに画数を減らすことのみに執着し、結果として醜悪な字体を多く世に送り出し、もつて国語を混乱させ、漢字を非合理なもの、使ひにくいもの、と国民に信じ込ませることが目的であつたのではないかと、私などは邪推するほどです。 かれら国字改良論者たちにとつては、漢字は近い将来廃すべきものですから、字体の美しさや、その整合性は「どうでもいいこと」だつたのです。 印刷字体と筆記する字体は基本的に別のものですから、手で書く時は適当に簡略化し、印刷する時は正式な字体を用ゐることは、どの言語でも多かれ少なかれ行つてゐることでせう。 

福田恆存著「私の國語教室」から引用します。 

   「當然現在の「当用漢字」の字體はもう一度考へなほすべきでせう。畫數（くわくすう）の多寡と難易とが正比例するものと考へる子供なみの低級な頭腦では困ります。それに略し方に根據も統一もない。素人に毛の生えた人間が、たつた一人か二人で、漢學者と相談もせず、終戦後のどさくさに筋の通つた仕事がなしとげられるわけがありません。」

 

 當用漢字由来の宛字   2003/ 7/10 23:18  メッセージ: 251 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   日本語生活に不可欠な語が当用漢字に無かつたため、宛字表記が一般的となつた語。勿論括弧内が宛字です。私が正字表記を学ぶのに最も苦労したのが実はこの部分でした。

宛字を使ふのはやめませう。 

綜合（総合） 

刺戟（刺激） 

諒解（了解）、諒承（了承） 

熔接（溶接） 

車輛（車両） 

編輯（編集） 

聯合（連合） 

庖丁（包丁） 

などなど

 

 反論します   2003/ 7/12 16:12  メッセージ: 253 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   戦後の国語政策によリ、当用漢字表（常用漢字）にない漢字は使用を制限されたが、現実的にこの範囲内で日本語を表記することは出来ない。そのため、その制限をやぶらざるを得ないわけだが、当用漢字表にない文字は、正字体（康熙字典体）で書くのが現在でも正しい態度である。 

   何故宛字表記をするのか。何を根拠にこの表記をしてゐるのか。私には理解出来ませんし、諒解、刺戟など、本来の表記を守つてゐる文筆家は現在でも少なくありません。 

   私は、この宛字表記が現代日本で広く一般的になつた正しい表記とは認めません。九割方の人間が宛字表記を用ゐ、正しい表記を使ふ人間が一割に満たなくても、複数の人間が正しい用字法を用ゐて、文筆活動を行つてゐる間は、用字法が乱れてゐるのであります。 

   誤れる日本語観が作り上げた宛字表記は、やめませう。さう言ひたいのです。

（後日追記）

   これは、「同音の漢字による書きかへ」として、国語審議会から報告が出てゐます。勉強不足でした。なぜ「報告」なのかは、解せませんが。

   これにより、日本語の規範意識は、徹底的に破壊されてしまつた。漢字の使ひ分けといふ、基本的な部分で大規模な文字の置換へを行つたため、この言ひ方をするときはこの漢字を使ふといふ言葉の秩序が壊されてしまつたのである。私も、正字を使ひこなせるつもりであつたが、正直もう少し勉強しなければならないと思ふ今日この頃である。

   http://www.nannohi.jp/word/inverse-kakikae.html

   http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/hyoki/kakikae.txt

 

 

 反論します　　 2003/ 7/12 16:12　　メッセージ: 253 / 304 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

   戦後の国語政策によリ、当用漢字表（常用漢字）にない漢字は使用を制限されたが、現実的にこの範囲内で日本語を表記することは出来ない。そのため、その制限をやぶらざるを得ないわけだが、当用漢字表にない文字は、正字体（康熙字典体）で書くのが現在でも正しい態度である。 何故宛字表記をするのか。何を根拠にこの表記をしてゐるのか。私には理解出来ませんし、諒解、刺戟など、本来の表記を守つてゐる文筆家は現在でも少なくありません。 

   私は、この宛字表記が現代日本で広く一般的になつた正しい表記とは認めません。九割方の人間が宛字表記を用ゐ、正しい表記を使ふ人間が一割に満たなくても、複数の人間が正しい用字法を用ゐて、文筆活動を行つてゐる間は、用字法が乱れてゐるのであります。 

   誤れる日本語観が作り上げた宛字表記は、やめませう。さう言ひたいのです。

 

 宛字表記について   2003/ 7/14 0:09  メッセージ: 255 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   私は、自分の考へをたれかに強制することを意図してゐません。また、その力もありません。私は、この宛字表記については、特に疑問を感じてゐます。略字や略仮名のやうな、とりあへずの根拠がないからです。私は、民族の宝である、あるいは民族そのものである国語（私は日本語を使ふから日本人なのだと考へてゐます）を「告示」で改めることがあつてはならないと考へてをりますが、それでも、略字略仮名には、当用漢字表、現代仮名づかひといつた、とりあへずの根拠があつた。とんでもない暴挙であつたけれども、ともかく根拠があつたのです。

   宛字表記（諒解→了解、綜合→総合、刺戟→刺激の類）については、何故かういふ表記が拡つたのか、私は知りません。根拠が明確でないのに、正しい表記が廃れ、誤つた表記が拡つたのです。やはり、やめませうと言ふべきではありませんか。 

   「宛字表記はやめませう」と書き、かうして議論してゐることで、戦後の国語改革が引起した混乱がまだ決着してゐないことを、一人でも多くの人に知つてもらひたいのです。 

   強制はしません、知つてもらひたいのです。

 

 宛字表記の根拠について   2003/ 7/14 21:42  メッセージ: 257 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   宛字表記には、略字略仮名（当用漢字、現代仮名づかひ）と違ひ、告示のやうな根拠となるものが無いことが、疑問なのです。 

   告示で国語表記を改めることはをかしいと思ひますが、宛字表記はもつと可笑しい。

 

 とは言へ口語文体については   2003/ 7/14 21:52  メッセージ: 258 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   同感です。口語文と言へども、文章であることに変りありません。話すやうに書いてきちんとした文章になるのなら誰も苦労はしません。口語文体は文語文よりは話し言葉との乖離の幅は小さいですが、それは程度の問題です。 

   手書の文字と印刷用の書体が異なるのと同様、話し言葉と文章語が同じになることはあり得ません。 

   時々、同じ考への部分がありますね。

 

 「鴎」外への冒「涜」    2003/ 7/19 23:37   メッセージ: 262 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   最近、当用漢字（常用漢字）以外の字体を珍妙に略してゐるのが気になりませんか。これは、一般に正しいとされてゐる字体とは異なる字をＪＩＳコードが収録したためです。国語審議会もひどいが、通産省（当時）はもつとひどい。 

   みなさん、どう思ひますか。 

   珍妙な当用（常用）漢字以外の略字体の例 

「涜（※）」「桧（檜）」「屡（※）」「侭（儘）」「鹸（※）」「填（※）」「鴎（※）」 

   括弧内が正しい表記。括弧内に※を入れたものは、コンピュータで正しい字体を表示することが出来ない。

 

 むじな氏に告ぐ   2003/ 7/19 23:54   メッセージ: 263 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

   我は貴公の書付を読むに甚だ落胆したり。貴公は、我が論ずるところの枝葉と末節とをのみ見て悉く矛盾を言ひ立て、その意図するところを、知らざる如くなり。貴公は、未だ樹木の育ちたるを見ざるか。樹は、全て空に向けて伸び行くなり。しかるに、その枝葉は或いは右を向き、或いは左を向く。末節にいたりては、うへを向き、また下を向くもあり。その枝葉末節の向きの違ふを見て矛盾を言ふ莫（なか）れ。その樹木の指して伸び行く方向を見るべし。 

   我が考は、敗戦後の国語破壊を難ずるものなり。国語の改変は国家百年の計を誤らせたり。

 

 戰後の國語改革とは    2003/ 7/21 15:28   メッセージ: 266 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

 戰後の国語改革とは、国語の表音文字化を目標として、 

�ヾ岨�制限 

��当用（常用）漢字体への略字体の採用 

�８渋絏礁召鼎�ひの採用 

�ち�り仮名の改定 

を行つたものである。 

   それに反対するのに、用字法（漢字、仮名遣ひ）に言及しないことはできない。現代仮名づかひはいやしくも「仮名づかひ」なぞと言へるものでは無いし、略字には何の規則性も無い。

 

 しかしながら    2003/ 7/21 23:36   メッセージ: 267 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

   表音主義者たちは敗戦直後の国語審議会を牛耳り、十分な議論も無しに国語の表記といふ重要極りない問題を国会審議もせず、告示といふ形で実現しようとしたことは御存知でせう。新仮名も新字も合理性の点で依然大きな問題を抱へてゐることも、既に議論が尽されてゐます。導入の経緯も問題ならば、新字も新仮名も非合理そのもの。 

   私は、戦後の国語改革を全面的に否定してゐます。 

   しかしながら、現在においては、略字新仮名を正しい当然の国語表記として、疑問を持つたことさへない人が圧倒的多数でせう。これは否定出来ない事実です。 

   現代国語の表記法が如何に非合理であつても、その意味において、現代国語の表記法で綴られた文章を誤りと言ひ切ることは出来ません。ですから、略字新仮名の現代表記も正しい表記と認めます。しかし、規範としての正字正仮名は日本語のために必要であることは、今も変りません。 

   私は正字正仮名の正統性を一人でも多くの方に訴へたいのです。

 

 こんにちは、かにあらひさん    2003/ 7/22 22:40   メッセージ: 269 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   お久し振りです。

   正字性仮名と略字新仮名とは同じ土俵に乗せることは出来ません。比較すること自体が無意味です。言語としての整合性、合理性、美しさ、時間的地理的普遍性。あらゆる点で正字正仮名が優れてゐます。

   普遍性について少々説明しますと、伝統的日本語と同一の原理に基き、（異論もありませうが、）少なくとも仮名づかひは未来の日本語が回帰する必要がある。また、台湾、香港、韓国と基本的に同一の字体である。ただ一つ、現代日本での使用頻度の点で、少数派になつてしまつたことを除いては。 

   その意味で、現代日本では、略字新仮名表記を誤りとは言ひ切れない。その結果の、「認めます」発言です。しかし、その「正しさ」は現代日本においてのみ通用する、限定された正しさであることは言ふまでもありません。略字新仮名表記を擁護する方の論拠は、現代日本において多数派である、といふこと以外、意味ある主張は何もありません。多数派であることを認めただけであつて、それ以外は何も認めてゐません。

 

 嘘とは無礼    2003/ 7/23 0:23   メッセージ: 272 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

   私のパソコンでは、「涜（※）」「桧（檜）」「屡（※）」「侭（儘）」「鹸（※）」「填（※）」「鴎（※）」の字体は正字として表示されない。「涜」は「シ＋売」、「桧」は「木＋会」の如く、「侭」は「イ＋尽」の如くに表示されてゐる。

   もし、私のパソコンに表示される字体と、貴公のそれに表示される字体とが異なるのなら、それが問題なのである。私は、嘘は言はない。人を徒に嘘つき呼ばはりするとは無礼であらう。 

   言つておくがこれらの字体、（「涜」「桧」「屡」「侭」「鹸」「填」「鴎」）を使ふことは誤字、俗字の類を使ふことである。当用（常用）漢字表に無い字は、戦前の字体が正しい字だ。それが、ＪＩＳコードのせゐで正しい字体が表示できなくなつたことを問題としてゐるのだ。

 

 ？？？   2003/ 7/24 0:16  メッセージ: 273 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

 ＞日本語の表記わ制限漢字と現代仮名づかいのもとにすくすくと正しく育っています。 

   貴公の用字法を見るに、さうは思へませぬが。

 

 略字新仮名擁護派にうかがひます   2003/ 7/24 0:26  メッセージ: 274 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   今度は、こちらから質問しませう。 

   正字正仮名と比較して、略字（当用漢字体）、漢字制限、新仮名（いはゆる現代仮名づかひ）、新送り仮名、宛字表記（頽廃→退廃、庖丁→包丁、綜合→総合のたぐひ）、の優れてゐる点を御指摘ください。 

   それだけ、執拗に擁護するのですから、言語としての整合性、合理性、美しさ、時間的地理的普遍性、あらゆる点で略字新仮名が優れてゐると、お思ひなのでせう。それを、証明してください。 

   ただし、現代日本で圧倒的多数派であるといふこと以外に限ります。

 

 珍妙仮名づかひについて   2003/ 7/24 23:09  メッセージ: 275 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

 ＞日本語の表記わ制限漢字と現代仮名づかいのもとにすくすくと正しく育っています。 

   ところで、どうして「仮名ずかい」ではなく「仮名づかい」なのですか？ 

   「づ」と「ず」、「ぢ」と「じ」はどう書分けるのですか。後学のために御教示ください。 

   むじなさんは現代仮名づかひを否定してゐるのでせうが、発言の趣旨と、用事法が矛盾してゐますな。

 

 むじな氏の嘘    2003/ 7/27 1:40   メッセージ: 281 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

 ＞わたしわ「づ」と「ず」、「ぢ」と「じ」お書き分けません。自分でわ発音が同じですから、書き分ける根拠がありません。後学になりましたか。 

   「現代仮名づかい」と書き、また「通産省に限らず（むじな氏投稿、270「嘘」より）」と書く。これを「づ」と「ず」を書分けると言ふ。嘘をつく時は、自分の投稿くらゐ、事実関係をよく調べませう。

   「づ」と「ず」、「ぢ」と「じ」の書分と「い」「ゐ」「ひ」、「う」「ふ」、「え」「ゑ」「へ」、「お」「を」「ほ」「ふ（あふぎ、たふれるの場合）」の書分とは基本的に同じものである。

 

 むじな氏の嘘２   2003/ 7/27 1:50  メッセージ: 282 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

 ＞もしわたしが現代仮名づかいお否定しているとして、わたしの発言がまったく現代かなづかいであれば矛盾でしょう。しかしそうでわありません。するとそうゆー意味での矛盾でわありません。（「いみふめ２」より） 

＞日本語の表記わ制限漢字と現代仮名づかいのもとにすくすくと正しく育っています。（「本筋」より） 

   現代仮名づかひですらない、珍妙仮名づかひで、現代仮名づかひを礼賛する矛盾。 

   ある時は、現代仮名づかひを礼賛し、ある時は否定する矛盾。

 

 略字新仮名擁護派は回答すべし   2003/ 7/27 2:03  メッセージ: 283 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

   正字正仮名と比較して、略字（当用漢字体）、漢字制限、新仮名（いはゆる現代仮名づかひ）、新送り仮名、宛字表記（頽廃→退廃、庖丁→包丁、綜合→総合のたぐひ）、の優れてゐる点を御指摘ください。

   それだけ、執拗に擁護するのですから、言語としての整合性、合理性、美しさ、時間的地理的普遍性、あらゆる点で略字新仮名が優れてゐると、お思ひなのでせう。それを、証明してください。

   ただし、現代日本で圧倒的多数派であるといふこと以外に限ります。

 

 読めません   2003/ 8/ 1 0:06  メッセージ: 291 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

 ＞むせいげんの かんじわ にほんごにとってわ いみふめな たんごと どうおんいぎごおはっせいさせる ゴミためですから、つぎつぎと せいげんして はいしすべきものです。よって かんじの かたちが なんであろーと かまわない。もちろん あてじわ やめて かなで かけばよい。 

   貴公の文章は読めません

 

 「づ」と「ず」の書分け   2003/ 8/ 1 0:08   メッセージ: 292 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

 の意味が判りませぬか

 

 

 むじな氏へ    2003/ 8/ 1 0:13   メッセージ: 293 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

貴公の文章を見て、国語が仮名文字論者の思惑どほりに破壊されなくて本当によかつたと思ひます。

日本語は漢字と仮名とを用ゐて書記すものです。

 

 国語に対する考へ方   2003/ 8/ 1 0:25   メッセージ: 294 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

が、私とは基本的に異なるようです。議論になりません。時に「づ」を使ひ、時に「ず」を用ゐるのならば、そこには何らかの規則がなければならない。さうでなくて、「づ」を「ず」の変体仮名のやうに扱ひ、気分次第でどちらでも良いといふのならば、それは言語の表記法とは言はない。 

それから、「ゐ」「ゑ」は発音ではなく、意味を明確に表すための表記である。仮名づかひ、とは何を意味するか判りますか？

 

   ？    2003/ 8/ 1 0:27   メッセージ: 295 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

 当用（常用）漢字表に無い文字は、戦前の字体が正しい。何がをかしい？

 

 

 ？？    2003/ 8/ 1 0:31   メッセージ: 296 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

私は、香港と韓国に行つた時に、使はれてゐる文字を良くみましたが、正字でした。「読」では無く「讀（言＋賣）」、「尽」ではなく「盡」、シメスヘンも「示」だつたと記憶してゐますが。

 

 戰後の國語改革に疑問    2003/ 8/ 3 13:15   メッセージ: 297 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

 を持つてゐるかたは、おいでになりませんか？

 

 話にならない   2003/ 8/ 7 21:38   メッセージ: 300 / 304    投稿者:  nihongo_no_tameni

 ＞おかしい、おかしい、おお笑いですな。戦前の字体が康煕字典体に統一されていたと思うとわ。 

勝手に大笑ひしてくだされ。戦前の字体と言つただけで、康熙字典体とは言つてゐない。正字は康熙字典に原則として従ふが、さうでない文字もある。 

私は、最近流行りはじめた奇妙な略字がをかしいと言つてゐるのだ。

奇妙な略字とは、「涜」とか「掴」とかのことで、フォントの関係から正しい字が表示される機械も在るやうですから、念のために説明しますと、「涜」は「シ＋売」、「掴」は「てへん＋国」のことだ。いづれも、「シ＋賣」、「てへん＋國」が正しい。

貴公はこの珍妙な字体がただしいと思ふのかね。

 

 正字は台湾の文字と基本的に同一だ    2003/ 8/ 7 21:47   メッセージ: 301 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

台湾の文字を見よ。 

  http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~yasuoka/kanjibukuro/taiwan-joyo.html

これは戦後の略字とは基本的に同一ではない。そして、戦前の正字とは基本的に同一の字体ではないか。もう枝葉末節や重箱のスミをつつくやうな議論はやめにしてもらひたい。 

論理能力に疑問があるのは貴公のはうだらう。それとも国語破壊される前の、日本語の正しい用字法を知らないのですか。

 

 假名遣意見 森鴎外   2003/ 8/ 9 19:05  メッセージ: 302 / 304   投稿者:  nihongo_no_tameni

 

   http://www5b.biglobe.ne.jp/~kokugoky/kokugokokuji/kanadzukaiiken.htm

素晴らしい達見です。「國語問題協議會」へのリンクです。（しかし、鴎外の「鴎」の字は、相変らず変な字が表示される。）敗戦後、占領下の日本で、國字破壊を強行した連中にみてもらひたい。

 

 宛字は使はない運動を　　 2003年8月14日 午前12時06分　　メッセージ: 305 / 305 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

いろいろ異論はあるやうですが、私は宛字の使用には反対です。仕事上の文章を書く時は、略字と新仮名は我慢してゐますが、宛字は使はず、正当な表記法を用ゐます。仕事の上でもそれでとほしてゐます。読めない人には教へてあげれば良いのです。 

前にも挙げましたが、次に挙げる表記については、今でも正しい伝統を守つてゐる文筆家、文藝家はたくさんゐます。私に言はせれば、「刺戟」、「綜合」の正統表記を見たことがない、読めないといふはうがをかしい。学校で習はないから知らないとか、読めないとか、判らないとかいふ人は、国が「八紘一宇」とか「鬼畜米英」とか、妙な教育をしてきたら疑はずに信じるのでせうね。 

正統表記（括弧内は宛字）

綜合（総合） 

刺戟（刺激） 

諒解（了解）、諒承（了承） 

熔接（溶接） 

車輛（車両） 

編輯（編集） 

聯合（連合） 

庖丁（包丁）

 

 森「區鳥」外    2003/ 8/16 1:15   メッセージ: 306 / 306   投稿者:  nihongo_no_tameni

正しく表示する方法があるみたいです。 

   http://members.jcom.home.ne.jp/w3c/kokugo/EntitiyMemo.html

 

 

 文部省の假名遣改定案を論ず   2003/ 8/20 0:31   メッセージ: 307 / 319    投稿者:  nihongo_no_tameni

文部省の假名遣改定案を論ず 山田孝雄 

   http://www5b.biglobe.ne.jp/~kokugoky/kokugokokuji/yamada1.htm

 

 

 

 

 

 文部省の假名遣改定案を論ずより引用   2003/ 8/20 0:42  メッセージ: 308 / 319 投稿者:  nihongo_no_tameni

惟ふにわが國語國文を整理するが如きは、一の極めて重大なる國家及び民族の問題にして一朝一夕の事業として成就すべき輕微の問題にあらず。吾人の望む所は國家が永久的の機關を設け百年若くは五十年以上の計畫を以てしてその事業を起し、時間的には過去より現在にわたりてこれを調査し、空間的には現代の各地方に行はるゝ語より各關係語族に至るまでの調査を施し、以て國語の歴史と現状とを明かにし、しかして後徐ろに將來の國語を如何にすべきかの問題を解決すべし。

 

 引用その２   2003/ 8/20 0:44   メッセージ: 309 / 319   投稿者:  nihongo_no_tameni

わが國語問題の根本的解決の如きは決して短時日の間に行はれ得べき輕微の問題にあらず。短時日の間に少數の學者の手によりてこれを解決せむとするが如き事あらば、その事常に失敗に終るのみならず、これが爲に國費を徒消するに止らむ。切に當局の反省を望む。

 

 回答になつてゐない    2003/ 8/20 22:19  メッセージ: 310 / 319   投稿者:  nihongo_no_tameni

今更ながら、むじな氏の回答に異議を申立てておかう。 

「正字正仮名と比較して、略字（当用漢字体）、漢字制限、新仮名（いはゆる現代仮名づかひ）、新送り仮名、宛字表記（頽廃→退廃、庖丁→包丁、綜合→総合のたぐひ）、の優れてゐる点を御指摘ください。」 

と問掛けてゐるにもかかわらず、不可解な用字法で独断的なことを書き綴るばかりで、論議になりません。これに対して、私がいちいち反論しないのは、反論するに値しないからであることを、ここに宣言しておきます。 

略字の採用と現代仮名づかひの採用は、言葉の表記に関する規範を破壊し、日本民族から美しく論理的な言語表記を奪つたのだ。その罪は大きい。

 

 こんにちは   2003/ 8/23 14:43  メッセージ: 312 / 319  投稿者:  nihongo_no_tameni

丸谷才一は私の尊敬する論客です。「丸谷才一からの刺客」とは最高の賛辞。お言葉、有難く頂戴いたしませう。 

国語問題について考へるとき、丸谷才一はもとより、福田恆存、時枝誠記、森鴎外、山田孝雄、芥川龍之介の功績を忘れてはなりません。 

鴎外、山田、龍之介の文獻については、ここで読むことが出来ます。

   http://www5b.biglobe.ne.jp/~kokugoky/kokugokokuji/kokugokokuji1.htm

 

 

 かにさん、こんにちは   2003/ 8/25 23:30  メッセージ: 315 / 319 投稿者:  nihongo_no_tameni

森鴎外の國語改造に対する態度を知れば知るほど、その作品が新仮名で出版されてゐるのをみる度に、不快に感じます。鴎外も、龍之介も無念に思つてゐるに違ひありません。 

言葉が乱れてゐると感じる人が多いといふ。その明白な理由を、我々はここに提示してゐる。それは、敗戦後の國語破壊によつて、言葉に対する規範意識が崩れてしまつたことなのである。

 

 石器時代の野蛮人が   2003/ 8/29 0:39  メッセージ: 316 / 319  投稿者:  nihongo_no_tameni

紛込んでゐるみたいですな。

無礼な不心得者に、文化のことを説いても仕方がない。

 

  

 「日本語よどこへ行く」土屋道雄   2003/ 9/ 4 22:31  メッセージ: 319 / 319   投稿者:  nihongo_no_tameni

 「日本語よどこへ行く」　土屋道雄　日本教文社刊　１７００円 

皆さん、是非読んでみて下さい。お奨めします。

 

 

 

 漢字を知らない大人    2003/ 9/12 22:28   メッセージ: 324 / 326  投稿者:  nihongo_no_tameni

「諒解」とか「蒐集」とか書くと、一回りも歳上の上司に「かういふ字書くの？」とか言はれる。

雑誌とか新聞以外読んだことないのでせうか。今でも、「刺戟」とか「綜合」とか書く作家はたくさんゐるはずですが。

 

 日本語の仮名    2003/ 9/12 22:34   メッセージ: 325 / 326   投稿者:  nihongo_no_tameni

このあひだ、テレビを見てゐたら、平仮名のうちで「最も長い」のは何か、といふ他愛無いことを、題材にしてゐた。驚くべきことだが、「ゐ」と「ゑ」がその日本語の仮名の中に無いのである。始めから比較の対象になつてゐないのだ。仮名文字くらゐ、勉強してくれ。「わゐうゑを」だらう。そんなの。 

一瞬、抗議の電話をしようかと思つたが、あまりに馬鹿馬鹿しいのでやめてしまつた。 

日本語は、何処へ行くのか。

 

 けふ本屋を徘徊してゐたら    2003/ 9/12 23:24   メッセージ: 326 / 326   投稿者:  nihongo_no_tameni

大野先生の日本語練習帳を批判する本が、日本語関係の本に混じつて置いてあつた。たしか「脱日本語練習帖」とか書いてあつたつけ。ぺらぺらとめくつてみたところ敗戦後の国語破壊（いはゆる国語改革）の原則に従はないことを根拠に大野先生の用字法が「間違つてゐる」やうな趣旨のことが書かれてゐました。それはそうでせう。大野先生は、國語問題協議會の役員なのですから。 

「脱日本語」ですが、反面教師になるから買はうかな、と思つたが、結局それはやめにした。

書店で斜め読みしたところを紹介しませう。大野晋先生が「明瞭」と書いてゐるのを、瞭の字が当用（常用）漢字表にないことを根拠に非難し「今は「明りょう」と書くやうになつた」とか、「私」と書いてあるのが「わたくし」とは訓ずるが「わたし」と訓ずるのは誤りだとか、「私（わたし）」には到底理解出来ないが、さういふ趣旨のことが書かれてゐた。

ナンセンスな漢字表や音訓表を見ながら文章を書け、といふお考へのやうで、何でも文章教室の教師らしい。お上の押付けならどんなに非合理でも従ふべきといふ大政翼賛的な思想の持主なのか、それとも仮名文字主義者かローマ字論者なのでせうか。そこのところは、明瞭にできませんが。 

この教師某こそ日本語と日本文化を勉強しなほしたはうがよい。

かういふ「先生」に文章の書き方を教はるはうこそ良い面の皮だが、この某先生に日本語の仮名に「ゐ」と「ゑ」とを認めるのか訊いてみたいものです。 

結局

福田恆存「日本を思ふ」

府川充男・小池和夫「旧字旧仮名入門」

土屋道雄「日本語よどこへ行く」

を購入しました。「日本語よどこへ行く」は図書館で借りて既に読んでゐましたが、書かれてゐる事が素晴らしいのでこの度新たに購入しました。

 

そのうち、古文も   2003/ 9/22 23:27  メッセージ: 330 / 331  投稿者:  nihongo_no_tameni

文語文で書かれてゐる「舞姫」も文庫本では「現代仮名遣ひ」で出版されてゐる。見識を缺く出版社の大衆迎合主義は既にここまで来てゐるのだ。

今はまだ略字正仮名で出版されてゐる古典作品も、いづれ新仮名で出版される日がくるかも知れません。

 

 英語とラテン語   2003/ 9/22 1:17  メッセージ: 2269 / 2280   投稿者:  nihongo_no_tameni

英語にはラテン語起源の言葉が多い。殊に観念的意味の言葉に多いやうに思ふ。ラテン語のキリスト教典礼文を見れば、現代英語の語句の起源となつてゐる言葉がたくさんあることが判るだらう。

Requiem aeternam dona eis, Domine.

et lux perpetua luceat eis.

（主よ、彼らに永遠の休息を与へたまへ。

絶えざる光を彼らの上に照らされんことを。）

Gloria in excelsis Deo,

et in terra pax hominibus bonae voluntatis.

（天のいと高きところには神に栄光、地には善意の人に平和あれ。）

これだけの文章から英語力の乏しい私の判断できる限りでも、ラテン語が変化して英語となつた語、又は左に挙げるラテン語をもとに作られた英単語を多数見出すことが出来る。

aeternam　→　eternal

perpetua　→　perpetual

gloria　　→　groly

excelsis　→　excelsior、excellent

terra　 　→　terrace、territory、terrain

pax 　　　→　pacifism、pacification、Pacific

私の英語感は、こちらの考へに近い

http://www.bnn-japan.com/magazine/gogen/0202.html

 

 

 英語とラテン語　�供　� 2003/ 9/26 22:33　　メッセージ: 2281 / 2281 　投稿者:  nihongo_no_tameni

ラテン語つれづれ草１１５番目の投稿、「SenecaVII-2」より引用します。

Nihil vero tam damnosum bonis moribus quam in

aliquo spectaculo desidere. Tunc enim per voluptatem

facilius vitia subrepunt. Quid me existimas

dicere? Avarior redeo, ambitiosior, luxuriosior,

immo vero crudelior et inhumanior, quia inter homines

fui. Casu in meridianum spectaculum incidi lusus

exspectans et sales et aliquid laxamenti, quo hominum

oculi ab humano cruore acquiescant; contra est.

Quidquid ante pugnatum est, misericordia fuit. Nunc

omissis nugis mera homicidia sunt. Nihil habent quo

tegantur, ad ictum totis corporibus expositi numquam

frustra manum mittunt. Hoc plerique ordinariis paribus

et postulaticiis praeferunt. Quidni praeferant?

 

「訳：

実際、見世物の観客席に座ることほど、良き人格を害するものはありま

せん。というのもその際満足感を通して、悪がさらに容易に忍び寄って

くるからです。私が何をいっているかおわかりでしょうか。前にも増し

て貪欲で、野心的で、放埓になって帰ってくるのです。人中にいたとい

うことで実際ますます冷酷かつ野蛮にさえなります。私はたまたま昼の

見世物に遭遇しました。流血を見ることから目を休ませてくれるような

ゲーム、機知に富んだ発言、くつろぎというものを期待していましたが、

全く反対でした。どれほど以前でも試合には同情が存在しました。が、

今やつまらぬ戯れ言を別にすれば、純然たる殺人が行われているのです。

出場者は何も身につけず、全身無防備なので、相手を攻撃し損じるとい

うことがない。こうした殺人ショーを多くの人々は通常のリクエストし

た出し物より好みます。当然ではないでしょうか。」

訳とラテン語本文を睨み合せながら、英語の語源となつたと思はれる語を拾ひ上げていきます。専門家が見れば、もつとたくさんの語を拾ひ上げることが出来るでせうが、私がぱつと見て判る範囲だけです。

spectaculo　→　spectacle

voluptatem　→　voluptuary,voluptuous

facilius →　facile,facilely,facilitate

Avarior →　avarice,avaricious

ambitiosior → ambition,ambitious

luxuriosior → luxury,luxuriate,luxuriant,luxurious

crudelior → crude

inhumanior → inhumanity

etc...

もうこの辺で良いでせう。どれも家庭用の小さな英和辞典に載つてゐた単語でありますから、比較的一般的に使はれる言葉だと思はれます。英語はラテン語の影響を受けてゐるといふよりも、ラテン語起源の概念を土着の言語体系で繋ぎ合せて使つてゐるやうに思へます。ちやうど、日本人が中国起源の概念を「てにをは」をはじめとする大和言葉で繋ぎ合せて、言語生活をしてゐるやうに。

私は、この土着の言語体系をゲルマン系のアングロ族やサクソン族の言語であると思つてゐます。英語とドイツ語には共通点が極めて多いことが、その傍証とならないでせうか。

ガリア人の言語であるケルト語については、英語に影響を与へたと考へても不思議は無いかと思ひます。残念ながら、私はケルト語に関する知識はありませんので、その実感はありません。

こちらも参考にどうぞ

http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/6154/rekishi.html

 

 

 こんにちは　　 2003年9月26日 午後10時46分　　メッセージ: 332 / 332 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

小生は昭和四十年代の生まれです。

私の時代では正字を習つたのは、大学の教養課程が最初で最後でした。中学高校では、正字は殆ど教はりませんでした。古典作品の正仮名は読めなくても良いやうにゐゑには（い）（え）と振仮名が振つてありました。

ですから、小生の正仮名遣ひは独学です。

 

 

 漢文について   2003/ 9/27 21:33  メッセージ: 335 / 336   投稿者:  nihongo_no_tameni

漢文を古典的中国語と考へるならば、その表記は正しい漢字を用ゐるべきで、略字なんぞを用ゐるべきではない。私も御指摘の通りだと思ひます。

西洋でも、ギリシア文字（Αριστοτελησ）では読めないので、ラテン文字（Aristoteles）で表記することもあるやうですが、それは飽くまでも便宜上の理由によるもので、ギリシア語を勉強しようとする人はギリシア式のアルファベットを学ぶものです。

漢文を勉強するための教科書さへ、肝腎の漢字に略字を使ふ。正しいものを正しい形のまま教へることをしないこの教育方法は、やはり間違つてゐると言はざるを得ません。現代日本で正字の知識は絶対必要だし、過去のものになつたのでもなければ、禁止されたり廃止されたりしたのでもありません。今でも正字を用ゐなければ誤りである、あるいは礼を失することになる場合は多々あることは、言ふまでも無いことです。

戦後の「国語改革」（といふ名の文化破壊）で定められた方針にきちんと従つて記されてゐる文章は、新聞雑誌のたぐひを除けば本当に少ない。しかも、その指針方針がたつた六十年たらずの間に何度も変つてゐる。これでは、戦後の日本語には未だに正書法が存在しないといふことになりはしないでせうか。

「言葉の表記なんか、適当に書いてあつて、意味が通じればそれで良い。」さういふ言語観、風潮が蔓延してゐる原因は、敗戦後の国語破壊に他ならないと私は思ひます。 

 

 

 学校では漢字を教へない  2003/ 9/27 21:40  メッセージ: 336 / 336  投稿者:  nihongo_no_tameni

現代日本では、こと言語文化に関しては、教育らしい教育を行つてゐない。文学史ををしへてゐる暇があつたら社会に出てから必要になる漢字を一つでも多く教へるべきだ。国語教育は漱石も鴎外も新字新仮名に翻訳されなければ読めないやうな人間を大量生産してゐるだけだ。

私は広く同朋にうつたへたい。学校では國語ををしへてくれない。現代日本では、それは自分で身に付けるしかないのである。

 

 

 漢字制限について　 2003/10/ 3 0:07　　メッセージ: 338 / 354 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

かにさんの言ふとほり。

英語のアルファベットは２６文字しかない。漢字は無数にある。これだけを単純に比較すると、日本語はむづかしすぎるといふことになる。しかし、英語も文字を組合せて語を作らねば意味をなさない。

漢字の場合、字即語である。語を規制することは、概念を規制することである。概念を規制することは、思想を規制することに他ならない。  

 

 点字について　　 2003/10/ 7 22:15　　メッセージ: 341 / 354 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

点字といへども日本語人が使ふものですから、西洋のそれと異なるのは必然でせう。

ともかく、貴重な情報ありがとうございます。私が投稿を続けることの意味は、かうして、貴重な情報を教へてくれる方がおいでになることにあると思つてゐます。有難うございます。

 

 

 新聞連載の「坊ちゃん」　　 2003/10/18 2:01　　メッセージ: 344 / 354 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

東京新聞でも、夏目漱石の「坊ちゃん」の連載が正仮名遣ひで始りました。東京新聞も中日新聞社の発行ですから、不思議はありません。

毎日楽しみに読んでゐますが、正仮名遣ひで連載されてゐるにもかかはらず、これまで「ゐ」「ゑ」の仮名がでてこないやうに感じます。特にゐの仮名は本来、正仮名では頻出するはずなのに、「居る」の表記が頻出するのは、「ゐ」の仮名が難読であると新聞者が杞憂してゐるせゐなのかも知れません。

もしさうだとすれば、何といふことでせうか。我国の文化はどうなつてしまふのでせう。

 

 

 こんにちは　　 2003/10/19 1:33　　メッセージ: 346 / 354 　投稿者:  nihongo_no_tameni

底本と突合せてから言ふべきであるとの御指摘、御尤もです。正仮名づかひ（振仮名を除く）で連載されてゐるので、「ゐ」「ゑ」の仮名がきちんと出てくるかと気にしながら読んでゐましたところ、二週間に渡る連載期間中に、これらの仮名が一度も出てこないのは少々不自然と思つたものですから、出版社が底本をいぢくつて、これらの仮名が出てこないやうにしてゐるのではないかと疑つてしまつたわけです。

底本に由来すると思はれる仮名遣ひの誤りは散見されますから、杞憂してゐるのは私のはうかも知れません。

漱石先生の本を読んでゐたのは学生の頃でしたから、そこのところは正確には記憶にありません。正字正仮名表記の「坊ちゃん」を探して、確めてみます。

この論議はそれまでおあづけといふことで、如何でせうか。

 

 

 國語問題協議會ホームページ　　 2003/10/20 23:30　　メッセージ: 347 / 354 　投稿者:  nihongo_no_tameni

に新しい記事が載りました。

吉田富三博士顯彰頁

http://www5b.biglobe.ne.jp/~kokugoky/yoshidat1.htm

 

 

 もう一度「坊ちゃん」　　 2003/10/22 22:28　　メッセージ: 348 / 354 　投稿者:  nihongo_no_tameni

今週になつてから、「坊ちゃん」に「ゐ」の仮名が出て来ました。小生の杞憂であつたやうです。

東京新聞と、皆さんに謝罪します。

でも、振仮名も正しい仮名づかひで振つてもらつたはうが良い。地の文では「ゐる」と書いて、位の振仮名が「くらい」ではやはりをかしからう。

 

 

 福田恆存を語る會　 2003/10/29 0:18　　メッセージ: 351 / 354 　投稿者:  nihongo_no_tameni

行けないのですか。残念ですね。

私は、実は、会社を早引けして行かうかなと思つてゐます。

 

 

 �禿鍔饌犬鮓譴襦宗楯鷂綵叔�に向けて　 2003/10/29 23:26　　メッセージ: 352 / 354 　投稿者:  nihongo_no_tameni

皆さんに紹介するのを忘れてゐました。三百人劇場にて、「�禿鍔饌犬鮓譴襦宗楯鷂綵叔�に向けて」と題した講演などが行はれます。詳しくは、次を参照せられたし。

http://www.bekkoame.ne.jp/~darts/pagej070.html

http://www.bekkoame.ne.jp/~darts/indexj.html

 

 

 新しいものと古いもの　　 2003/11/ 8 1:15　　メッセージ: 354 / 354 　投稿者:  nihongo_no_tameni

新しいものと古いものとについて考へていただきたい。

私達は無批判に新しいもの即ち良く、古いものはこれみな無意味なり、と考へてはゐないでせうか。

のみならず、戦前の日本が全ての点で考へるのもおぞましいほど誤つてをリ、戦後の日本、つまりアメリカに押付けられた価値観のはうが、全ての点にわたつて優れてゐると、無意識的に思ひこんではゐないでせうか。

本当にさうでせうか。

日本の国家体制が改められたのも、日本語改革の先鞭がつけらたのも、米国の占領下でのことです。現憲法を平和憲法と称して有難がることが本当に最善の方法かどうかはひとまづおくとして、日本語については、もうそろそろ考へなほしたはうが良いのではないでせうか。

 

 

正字正仮名    2003/11/ 8 23:56   メッセージ: 359 / 399    投稿者:  nihongo_no_tameni

正字正仮名が正しいことは、既に証明済みのことです。�禿鍔饌犬痢峪笋淋�語教室」、森鴎外の「假名遣意見」、山田孝雄の「文部省の假名遣改定案を論ず」を読んで、なほ「略字新仮名」を正しいとおもふことは困難です。我々こそが正しく、日本国政府、文部省、新字新仮名を正しいと教へる教育者達のはうこそ間違つてゐるのです。

しかし、問題なのは戦後の暴挙によつて、歪められ、傷付いた日本語を前にして、我々は一体どうすれば良いのか、といふことでせう。

私も、この場所を借りて自分の考へを随分と語つて来ましたが、それを系統的にまとめてみようと思ひ、ホームページの作製を開始しました。まだまだ、作製途中ですが、「現代国語への処方箋」と題して、病気になつた日本語への処方箋を考へる場所を創ることにしました。

よろしければ、御覧ください。肝腎の所が書きあがつてゐませんが、ぼちぼち書かうと思つてゐます。

アドレスはこちら http://weekend-gardener.main.jp/

 

 

ありがたうございます    2003/11/ 9 13:14   メッセージ: 361 / 399    投稿者:  nihongo_no_tameni

当前のことが書いてあるだけなので、退屈されるかもしれません。こちらも、ぼちぼち書いて行きます。  

 

 

�禿鍔饌犬鮓譴襦宗楯鷂綵叔�に向けて   2003/11/12 23:36   メッセージ: 364 / 399   投稿者:  nihongo_no_tameni

予約してしまひました。

海外旅行から帰つた翌日ですが、頑張つて見に行きます。

 

 

行つてきました。�禿鍔饌犬鮓譴�    2003/11/19 1:00   メッセージ: 366 / 399   投稿者:  nihongo_no_tameni

けふはもう遅いので感想は後日書込みます。

 

（後日追記）実はこの後書く気になれずに、未だ感想を書込んでゐない私であつた。

 

正字正かな掲示板   2003/11/27 23:55  メッセージ: 376 / 399   投稿者:  nihongo_no_tameni

こちらで議論が白熱してゐますよ。

http://543.teacup.com/No_Z/bbs

面白いので御覧になることをお薦めします。私も議論に加はつてゐます。 

 

 

表音主義への論駁　　 2003/11/29 15:26　　メッセージ: 377 / 399 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

ホームページ少しだけ書き足しました。

http://weekend-gardener.main.jp/ronpaku.html

 

 

同音の漢字による書替について   2003/12/ 8 23:20   メッセージ: 381 / 399  投稿者:  nihongo_no_tameni

敗戦後の国語破壊のうち、最も罪の深いものの一つが、「同音の漢字による書替」であります。

綜合→総合

諒解→了解

の類ですが、最近、私の知つてゐる書替は、そのごく一部なのではないか、といふ気がしてきました。これについて系統的に記述されてゐるサイトを御存知の方は御教示いただけませんでせうか。

もし、さういふサイトが存在しないのであれば、私自身の勉強を兼ねて、創つてみようかとも思つてゐます。

どうぞよろしくお願いします。  

 

（後日追記）この件については、私のホームページの掲示板に回答いただきました。ジオシティーズの仕様上の問題で投稿が尻切れになつてゐましたが、その旨お知らせすると、すぐに再度投稿いただきました。舩木さんありがたうございます。

 

同音の漢字による書替について　　 2003/12/12 22:25　　メッセージ: 382 / 399 　投稿者:  nihongo_no_tameni

当用漢字表は漢字制限のための表であつたが、常用漢字表は漢字使用における単なる目安に過ぎない。ならば、表に記載されてゐない文字もどんどん用ゐるべきである。

さうであるならば、「総合」とか「了解」とか、「綜」「諒」の字が使へないがための苦肉の策を何時までも、踏襲する必要はない。愚かとも言へる表記法はすぐにでも廃すべきだ。

 

 

正字の必要性　 　2003/12/20 15:51　　メッセージ: 392 / 399 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

 現在でも國、眞、對、聯、綜などの正字にはいたるところでお目にかかる。日本人の生活には必要書くべからざる文字であらう。

 

 

しんにょうの点　　 2003/12/23 23:40　　メッセージ: 399 / 399 　投稿者:  nihongo_no_tameni

皆さんの中には、お名前に「しんにょう」を含む漢字をお持ちの方もおいでだらう。私の苗字も実はさうである。

当用（常用）漢字に含まれない漢字は正字が正しいので、「しんにょう」には必ず点が二つあつたはずだ。十年くらゐ前までは、確かにさうであつた。辻さんとか樋口さんとか、蓮田さんとか。

それが、何時の間にか一点省かれてしまつてゐるのにお気付きだらうか。その間に、漢字の更なる簡略化があつたわけではない。むしろ、ＪＩＳコードの暴走に対して、国語審議会はブレーキをかけたくらゐだ。

この間にあつたことは何か。非難囂囂（がうがう）のＪＩＳ字体の暴挙とも言へる改定である。「涜（シ＋売）」とか「桧（木＋会）」とか極端に言へば「誤字」がＪＩＳコード表に登録されてしまつた事件である。（ＪＩＳコード自体の混乱のせゐで、正字（（シ＋賣）や（木＋會））が表示される機械をお持ちの方もおいでかも知れぬ。）

この辺の事情は、この加藤弘一氏のサイトに詳しいので御一読をお薦めする。

http://www.horagai.com/www/moji/kokugo.htm

国語改革といふ名の文化破壊は、過去の話ではない。

これを書くために調べてゐて、同氏の著書にＪＩＳコード問題について参考になりそうな作品、「電脳社会の日本語」があることを知りました。私自身未読なのでこれから探して読んでみます。

http://www.horagai.com/www/salon/works/denno.htm

 

 

電脳社会の日本語　　 2003/12/25 23:15　　メッセージ: 400 / 464 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

今日会社帰りに購入してきました。今読んでゐます。

 

 

４００投稿達成　　 2003/12/25 23:17　　メッセージ: 401 / 464 　投稿者:  nihongo_no_tameni

皆様、有難うございました。これからもよろしくお願ひします。

 

 

＜人名漢字＞子供の名前に「曽」ＯＫ　 2003/12/26 0:20　　メッセージ: 402 / 464 　投稿者:  nihongo_no_tameni

漢字制限は裁判でも負けてゐる。「曽」の字一文字の問題ではない。漢字制限、人名規制自体が違法なのである。そして、「曽」は常用漢字に含まれないので「曾」が正しいはずだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031226-00000046-mai-soci

ニューストピなのですぐに無くなつてしまふと思ひますので、著作権の問題もありますが、このトピックの趣旨から記録として残したいので、全文引用します。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−

＜人名漢字＞子供の名前に「曽」ＯＫ　最高裁が認める

　生まれた子供の名前に「曽」の字を付けようとした札幌市の男性が、区役所に受理されなかったのを不当として争った審判で、最高裁第３小法廷（藤田宙靖（ときやす）裁判長）は２５日、受理を命じた札幌家裁・高裁の決定を支持し、区役所側の抗告を棄却する決定を出した。名前に使える漢字は、法令で常用漢字１９４５文字と人名用漢字２８５文字に限られているが、これ以外の使用を最高裁が初めて認めた。

　戸籍法は「子どもの名前は常用平易な文字を用いる」と定め、法務省令で使用できる漢字を列記している。同小法廷は「常用平易な文字であるかどうかは、社会通念に基づいて判断されるべきだ。『曽』は古くから使われ、名字や地名も多く、国民に広く知られている。明らかに常用平易な文字に当たる」と判断した。

　決定はさらに「曽」の字を使えないとしている法務省令の条項を「違法、無効」としたため、近く人名用漢字に「曽」が追加される見通し。

　法務省によると、子供の名前をめぐっては、那覇家裁が９７年１１月に常用・人名用漢字にない「琉」の字の使用を認め、その後に人名用漢字に加えられた例がある。【清水健二】（毎日新聞）

 

 

今昔文字鏡　　 2003/12/27 14:50　　メッセージ: 405 / 464 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

昨日、今昔文字鏡をインストールしました。パソコンが骨董品なので、負荷が大きすぎると思ひ込んでゐましたが、杞憂でした。今までパソコンの画面に表示することが不可能と諦めてゐた文字が、どうやら扱へるやうになりさうです。「冬」の下の点がはねた正字体（いはゆる康熙字典体）も表示できます。インターネットの掲示板やホームページに表示することは少し面倒かも知れません。

今日から連休ですから、これから伝統的表記にぼちぼち挑戦して見ます。

 

 

 文字鏡不調です　　 2003/12/30 22:17　　メッセージ: 410 / 464 　投稿者:  nihongo_no_tameni

 今昔文字鏡フォントが急に使用不能となりました。フォントの削除、インストールをやり直しても上手くいきません。道は遠いやうです。

 

 

 謹賀新年　　 2004/ 1/ 1 22:00　　メッセージ: 412 / 464 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

 嫌がらせがたくさん来ますが、今年も気にせず頑張ります。私の主張に議論では勝てないので、小人が個人攻撃にはしるのでせう。

 

 

 文字鏡復旧　　 2004/ 1/ 3 0:19　　メッセージ: 414 / 464 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

 文字鏡フォントが再び使用できるやうになりました。印刷してみましたが、正しい字体（正字）できちんと印刷できます。残念なのは、その文章をネット上で公表出来ないことです。

取引先の会社名が正しく表示出来ないとか、文字フォントの問題でお困りの方は、「今昔文字鏡」を使用してみることをおすすめします。

 

 

 正漢字が使へないことでお困りの方へ　　 2004/ 1/ 7 0:33　　メッセージ: 417 / 464 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

 業務上などの必要があつて、正しい漢字を印刷したいのだけれど、文字フォントの問題で正字が印刷できないことが多々あります。私もこのあひだまで、不可能だと思つてゐました。しかし、多少手間こそかかりますが、「今昔文字鏡」フォントを使ふことで、解決出来ることが判りました。しかも、無償で。

自分の姓名が正しく印刷出来ないことにお怒りの方もおいでかと思ひます。

この件につき、御意見ありませんか。

 

 

 ＞辞書が使ひにくくなる　　 2004/ 1/12 2:59　　メッセージ: 420 / 464 　投稿者:  nihongo_no_tameni

 こんにちは。はじめまして。投稿有難うございます。

辞書が使ひにくくなるとの御指摘ですが、少し考へてみたいと思ひます。

そもそも、仮名遣ひとは何でせうか。

仮名文字成立当初は仮名のとほりに発音し分けてゐた音が、時代の経過と共に音韻変化を起し、一部の仮名と一対一に対応しなくなつた。このため、仮名を書分ける際に注意が必要になつた。この問題に最初に気付いたのは藤原定家とされてゐますが、その後契沖や本居宣長らの研究や実践により、正しいと見とめられ一般に流布されて来たものが、正仮名づかひ（いはゆる歴史的仮名づかひ）であり、その書分け方を仮名づかひと言ひます。（ですから、表音式仮名遣ひである現代仮名遣ひは、厳密な意味で仮名づかひではないと思つてゐます。）現代仮名遣ひを前提に国文法を考へると、語幹が変化してしまふなど、国語の特質に沿ふものとは到底思へません。また、話し言葉は日々刻々変化する性質を持つものですから、文字と仮名とは必ず乖離する宿命を持つてゐます。正仮名遣ひは国語の特質を最大限生かすやうに造られてゐます。そのため、極めて論理的で、自然で、容易なのです。

さて、前置が長くなりましたが、仮名遣ひの問題は、

�，ぁ△辧△�

�△─△悄△�

��お、ほ、を、（ふ）

�い邸△�

�イ臓△�

の書分けに概ね帰納します。ですから、「おかしい」と調べて辞書にその言葉が見当らなければ、「をかしい」を調べて見ればよいのです。「たおれる」と調べて見つからなければ、「たふれる」といふ正しい仮名づかひに辿り着くのは、同様にしてさう難しい問題ではないはずです。鴎外も指摘してゐますが、国語の正仮名遣ひの音韻と文字とのズレは、西洋の言語と比較しても特段著しいわけでもないし、英語の綴りなどと比較すれば、むしろ表音的ですらあります。

正仮名遣ひを復活せしめたとしても、国語辞典と古語辞典はやはり別のものとして存在し続けるに違ひありません。現代日本で普通に通用する言葉（語彙）を国語辞典が収録し、今は使はれなくなつた活用や語義を古語辞典が収録する。このことに何の変りも無いはずです。つまり、「をかしい」を国語辞典が、「をかし」を古語辞典が収録することに何の変りもありません。

私は、辞書が多少ひきにくくなるといふ程度のことと、「をかし」と「をかしい」との関聯が文字の上で明確に示される表記とを天秤にかけるならば、やはり後者を採るべきであると考へます。

 

 

  

 ただし字音仮名遣ひについては　　 2004/ 1/12 3:34　　メッセージ: 421 / 464 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

 事情が異なります。

字音とは、漢字移入当時の漢字の音を仮名で律儀に書分けようとしたものです。（そのため、古い中国語の発音を研究するためには、重要な資料になると聞いたことがあるやうな気がします。）

例へば、「コー」と聞える音を、

こう、こふ、かう、かふ、くわう

と書分けるわけで、これを暗記することはほとんど不可能でせう。しかし、漢字を音読みする場合は普通漢字で書くのですから、この仮名遣ひは事実上問題になりません。

厚意（こうい）、甲乙（かふおつ）、行為（かうゐ）、皇位（くわうゐ）、光栄（くわうえい）といつた具合で、記憶することは容易ではありません。

普通、漢語は漢和辞典で調べるものですし、その場合、部首や総画数や訓みで調べるのですから、多分問題にならないでせう。しかし、国語辞書で調べるとなると、少々問題になるかも知れません。多少の不便と伝統や文化の破壊とを較べるならば、私はやはり多少の不便を採るべきであると思ひます。

見出し語を表音式に並べる辞書があつても、私はそれを非難しません。

 

 

 誤字訂正　　 2004/ 1/12 3:53　　メッセージ: 422 / 464 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

 （誤）正しいと見とめられ

（正）正しいと認められ

多分認めるの語源は「見」「止める」だらうと思ひますが、現代ではやはり「見とめる」は誤りでせう。日本語変換が低能で困ります。

 

 

 ＞私の國語教室　　 2004/ 1/17 2:15　　メッセージ: 425 / 464 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

 こんにちは。

御指摘の「そもそも「現代かなづかい」は現代人が慣行してゐる発音に従つて表記しやうといふもので」ですが、普通は「・・・しようといふもので」とするのが正しい仮名づかひです。また「はず（筈）」の仮名づかひを「はづ」としてゐるのも誤でせう。

これらは、犯しやすい誤ではありますが、しかし、この文章を綴つた人が歴史的に正しいとされてきた仮名遣をあへて使はうとしてゐることをこそ、評価しなければならないと、私は思ひます。

 

 

  

 ＞ワープロ入力　　 2004/ 1/19 0:53　　メッセージ: 435 / 464 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

 ワープロ入力が大変なので、正仮名（いはゆる歴史的仮名遣）が使用に堪へないといふ考へを読んで、昔読んだ話を思ひ出しました。

多分、丸谷才一の著作で読んだのだと思ふのですが、国語改造論者の主張に「日本語は文明の利器であるタイプライターで処理することが出来ないので遅れた言語である」といふのがあつたさうだ。いまこの話を聞けば誰しもをかしいと感じるに違ひない。丸谷の論では、国語改造論者の主張は結局のところ、タイプライターに適合しないといふことに帰納するとのことだつたと記憶してゐます。いま、ワープロ入力云々の貴公の主張と、このタイプライター日本語論とを比較すると、その類似性に驚きさへ覚えます。しかし、考へてみてください。言葉が機械のためにあるのか。機械が言葉のためにあるのか。勿論、機械が言葉に奉仕しなければならないに決つてゐる。要は、正しいと定められた言葉に合せて機械を造れば良いだけの話です。

例へば、「綜合」といふ言葉がある。これは、近年は「総合」と表記することも多い。これは、「綜」の字が当用漢字表に入つてゐないのに、「綜合」といふ言葉が日本語の日常表記にはどうしても必要であつたため、苦肉の策としてこれを「総合」と表記するやうになつたもので、いはば宛て字である。元来宛字なので、社名などの「正式」であるべき場合には今でも「綜合」の伝統的な表記を用ゐる場合も数多い。多くの日本語変換辞書は、「ソウゴウ」と入力して変換させると「綜合」、「総合」ともに選択肢として示すだらう。これは表記のゆれ（私は「総合」が正しいとする言語観には反対の立場です）に対応したものである。同様に「ソウゴウ」と入力しても「ソウガフ」と入力しても共に「綜合」といふ正しい漢字に行き付けるやうに、ソフトが設計されれば良いのです。

和語と字音の区別については、慣れの問題とだけ申しておきませう。日本語について少し注意深くしてゐれば、自然に判るやうになつてくるはずです。

 

 

 rabbit589さんへ　　 2004/ 1/20 22:05　　メッセージ: 438 / 464 　投稿者:  nihongo_no_tameni

 市松とか、蛸とか、海老とかいふ奴（多分同一人物）には拘らぬが良いと思ひます。かういふ場所で普通に意思疎通することが出来ない種類の人間なのでせうから。

 

 

 ＞福田恆存『私の國語教室』　 2004/ 1/22 21:45　メッセージ: 442 / 464 　投稿者:  nihongo_no_tameni

 「私の國語教室」は本当に素晴らしい名著です。福田恆存の読者が一人増えることは、日本文化に対して考へる人が一人増えることだと思ひます。私は、同書が再び書店で手に入ひるやうになつたことを、心から嬉しく思ひます。（入るは「這ひ入る」が語源なので、「はいる」「はひる」とも正しい仮名づかひです。故石川淳先生などはこの方式で綴つてゐました。）

私は、敗戦後の国語破壊に反対してゐますが、漢字の問題よりも、むしろ仮名遣ひの問題はうが大事だと思ひます。

 

 

 

 新旧と正誤とは次元が違ふ　　 2004/ 1/25 23:25　　メッセージ: 445 / 464 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

 新旧は価値に係る概念ではない。それはただ単に新しいか古いかを示す観念であつて、善悪、正誤、効率・非効率、真偽、当否等の判断とは何ら係らぬことは言ふまでもない。

近現代の我国では、これらの概念の混乱が見られる。

何の論理的裏付けもなく

 

新＝善、正、効率

旧＝悪、誤、非効率

 

と決め付けて省みることをしない。

 

明治憲法の日本が全ての点で誤つてをリ、米国の押付けた憲法を採用する現代の日本には、糾（ただ）すべき大きな過ちが無いとするやうな歴史観、文化観こそ思考停止に他ならない。

 

 

 むじな氏への論駁　　 2004/ 1/26 0:14　　メッセージ: 446 / 464 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

 むじな氏が何を主張したいのか。その自己満足の珍妙な用字法を見るに、現代仮名遣ひをも否定する立場のやうだ。では、むじな氏は何を言はんとしてゐるのだらうか。一々点検することとしよう。

�…蟆箸鳩晴�の問題について

　確かに、定家と契沖とはその正しいとする仮名遣ひに異同が見られる。しかし、それは些細な問題に過ぎない。国語音韻の変化に伴ひ、同音の仮名が生じた時、その綴り方を最初に問題としたのが定家であり、定家の考へを更に推進めて、仮名遣ひの規範を探求したのが契沖である。共に、「語」を仮名で書く時の決りとして規範を定むべし、といふ基本的な考へに異同は無い。ただ研究の深さに違ひがあるだけのことである。

（参考）橋本進吉電子文庫より「表音的假名遣は假名遣にあらず」

http://home.q02.itscom.net/tosyokan/zdata/ZHASIMOTO001.pdf

�∈�が正しく無い云々について

新旧と正誤とは次元の異なる概念である。新しいから正しいといふ主張は理論になつてゐない。だから、「人が生きてゐるのは現在でしかあり得ない」ことは確かであるが、現代に生きる我々が過去の伝統に規範を求める事に、何の不思議もない。

��聖戦に負けたから、民族や国体を捨てた云々について

勝敗は時の運。たかだか一度、戦に負けたからと言つて、民族とか文化とか国家とかを完全否定するやうな馬鹿な話があるものか。

日本が受諾したポツダム宣言は日本の陸海軍に無条件降伏を要求してゐるだけであつて、「日本」といふ国に（何をされても文句を言へないやうな意味の）無条件降伏を要求したものではない。そもそも、さういふ要求が飲めようはずもないではないか。

軍備を否定する憲法を強制し、日本民族の文化を否定するやうな（国語ローマ字表記化の）勧告を行つた占領軍の行つた行為は、ポツダム宣言に反するものである。

 

 

 表音主義者の嘘　　 2004/ 1/26 22:17　　メッセージ: 447 / 464 　投稿者:  nihongo_no_tameni

 「文字は表音的にすべきものなりと稱して、從來の假名遣をば歴史的假名遣などいふ新名稱を以てこれを呼び、暗にこれが過去の廢物なるかの如く世人に思はしめたる疑なきにあらず。されど、文字にしても言語にしてもそれが文化の存する民族に傳はれる限り歴史的ならぬものありや。

（「文部省の假名遣改定案を論ず」 山田孝雄）

「表音的仮名遣はその実質に於ては一種の表音記号による国語の写し方と見得るものであり、又それ以外にその特質は無いものである。

勿論表音的仮名遣は、実用を旨とするものである故、必ずしも精細に国語の音を写さず、又その写し方に於ても多少曖昧な所もあつて、表音記号としては不完全であるが、表音記号でも、実用を主とした簡易なものもあるのであるから、かやうな故を以て表音記号とは全然別のものであるといふ事は出来ない。

しかし表音的仮名遣を実際に行ひ世間通用のものとする為には、従来の仮名遣と妥協しなければ不便多く、その目的を達し難い憂がある為に、これまで提出された表音的仮名遣には、従来の仮名遣に於ける用法を加味したものがある。例へば大正十三年十二月臨時国語調査会決定の仮名遣改定案に於ては、助詞のハ・ヘ・ヲに限り従来の仮名遣を保存した如きはその例であつて、この場合には、その音によらず、如何なる語であるかによつて仮名を定めたのである。それ故、この部分だけは仮名遣といふ事が出来ようが、これは二三の語のみに限つた例外的のものである。これだけが仮名遣であるからといつて、全部を仮名遣といふのは勿論不当である。」

（「表音的仮名遣は仮名遣にあらず」橋本進吉）

表音主義者たちは、

従来正しいとされてきた仮名遣に「歴史的」の修辞を付けてあたかも過去の遺物のごとく思はせ、

表音記号でしかないものに「現代」「仮名遣」といふ名をつけて二重三重にごまかしてゐる。

 

 

 

 時枝誠記の國語學原論　　 2004/ 1/28 20:50　　メッセージ: 449 / 464 　投稿者:  nihongo_no_tameni

 を読んでゐます。

ソシュールの言語学と、言語過程説。

  

 

 

 さて　 2004/ 1/29 22:56　メッセージ: 452 / 464 　投稿者:  nihongo_no_tameni

 「古いから正しいとか営々と積み重ねてきたからとか民族とか国体とかといっても、正しくなかった（聖戦に負けた）ので、そのよーな思考お捨てたのですね。」とはどういふ意味ですかな。正仮名遣について語つてゐるやうには読めませんが。

第一、たかだか一度戦争に負けたくらゐで、「民族を捨てる」とは何事か。

「米国の押付けた憲法を採用する現代の日本には、糾（ただ）すべき大きな過ちが無いとするやうな歴史観、文化観こそ思考停止に他ならない。」と書いた私は、ここで占領国に押付けられた現行憲法を押しいただいて有難がつてゐる思考停止について論じてゐるのだが、それが読み取れませんか。

 

 

 

 ＞常用漢字は何のため　　 2004/ 2/ 1 23:58　　メッセージ: 456 / 464 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

 私の個人的考へですが、「常用漢字」といふものには、もはや何の価値もありません。米国の占領下で行った漢字制限の名残と言ふ意味においていふなれば、過去の亡霊とでも申うしませうか。  

 

 

 

 ＞讀賣の社説　　 2004/ 2/ 5 12:24　　メッセージ: 458 / 464 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

 社説読みました。やはり、文化審議会の答申に関する論説ですね。私も、関連する新聞記事を切抜いて、ファイルしました。これに関する投稿をしようと思つてゐましたが、先を越されてしまひましたね。

明治の国を挙げてのカルチャーショック以来、やうやくまともな考へが通用するやうになつてきたみたいです。

しかし、今までやつてきたことへの総括はできないのでせうね。役人主導の、「審議会」では。

 

 

 

 読売新聞リンク　　 2004/ 2/ 5 12:25　　メッセージ: 459 / 464 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

 

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20040203ig91.htm

参考にどうぞ

 

 

 ＞歴史的仮名遣いを使はずにはゐられない　 2004/ 2/ 7 1:19　　メッセージ: 460 / 464 　投稿者:  nihongo_no_tameni

 こんにちは。

あなたの投稿を読むと、その日本語に対する見識の深さに驚かされます。私なんぞより遙に深い造詣をお持ちのやうに、お見受けしました。ずゐぶん生意気な返事をしたりして恥入るばかりであります。

 

 

 民主国家日本？　 2004/ 2/11 0:04　メッセージ: 463 / 464 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

 文部省主導の国語改革には歴史があるのを御存知だらうか。

■その１

【明治三十三年】文部省令をもつて、小学校教科書中の字音仮名遣が発音式に改められる。（所謂棒引仮名遣。）

【明治四十一年】文部省臨時仮名遣調査委員会設置

　この時の森鴎外の「假名遣に關する意見」は有名です。

　http://www5b.biglobe.ne.jp/~kokugoky/kokugokokuji/kanadzukaiiken.htm

　反対論の囂囂たるにより、同年文部省は既に導入済の字音語棒引仮名遣ともに改定案を引込める。

 

■その２

【大正十三年十二月】

　文部省臨時国語調査会が字音語及び和語の仮名遣改定案発表

【大正十四年二月】山田孝雄「文部省の假名遣改定案を論ず」発表

　http://www5b.biglobe.ne.jp/~kokugoky/kokugokokuji/yamada1.htm

【大正十四年三月】芥川龍之介「文部省の假名遣改定案について」発表

　http://www5b.biglobe.ne.jp/~kokugoky/kokugokokuji/akutagawa.htm

　非難囂囂たるにつき、文部省仮名遣改定案を導入できず。

 

■その３

【昭和六年】

　臨時国語調査会が常用漢字表と仮名遣改定案

　再び山田孝雄ほかの反対論澎湃たるにより文部省強行を諦める。

 

＜昭和二十年八月十五日＞

　ポツダム宣言を受諾。日本は敗戦し、米軍の占領下に置かれる。

 

【昭和二十一年三月】　連合国最高司令官総司令部（ＧＨＱ）の要請に基づき米国教育使節団「国字ローマ字化」勧告す

 

■その４

【昭和二十一年九月】　内閣告示「現代かなづかひ」

【昭和二十一年十一月】　内閣告示「当用漢字表（漢字制限）

【昭和二十二年九月】　当用漢字音訓表、当用漢字別表

【昭和二十三年六月】　当用漢字字体表（略字体採用）

 

事後

【昭和二十四年】　時枝誠記「國語問題と國語教育」

【昭和三十六年】　�禿鍔饌検峪笋淋�語教室」

【昭和四十九年】　丸谷才一「日本語のために」

　等等識者の反対論あるも、文部省は国語改革を撤回せず。戦後のどさくさの米国占領下に不合理な国語表記改定案を強行。これを国民に押付け、省みることをしない。

さて、戦前戦中の日本と、「民主化」されたはずの現代日本とどちらがより民主的だらうか。

 

 

 仮名遣ひについて　　 2004/ 2/11 13:41　　メッセージ: 464 / 464 　　投稿者:  nihongo_no_tameni

 国語問題は大きく分けて漢字の制限、略字化に関することと、表音式仮名遣ひを導入したことによる混乱とに二分出来ると思ひます。

漢字の問題は突詰めると奥が深く、占領前の状態に復さうと思つても、なかなか障碍が多いやうな気がします。（しかし、本來、漢字文化圏の共通の文字として漢字漢語を考へるならば、「いはゆる康熙字典體」に復すべきだと、私は考えてゐます。）

 

しかし、仮名遣ひについては、明日から正しい状態に戻したとしても、それほど大きな困難は生じないでせう。「私の國語教室」にあるとほり、それはむしろ合理的で効率の良い表記法なのですから。

さらに、日本の伝統に繋つてゐるといふ安心感。古典文学の世界と基本的には同じ言葉、語彙と語法が少々変化したに過ぎない「日本語」を共有してゐることを日々実感できるといふ効用もある。

 

いはゆる歴史的仮名遣こそが唯一の「かなづかひ」であり、現代仮名遣は「仮名の表音的綴り方」であつて旧来の意味での所謂仮名遣ではないのである。

 

 

 ＞よゐこ    2004/ 2/15 0:30    メッセージ: 468 / 606    投稿者:  nihongo_no_tameni

正仮名づかひでは、良い子は「よゐこ」とは綴りませんから、この表記は間違いではあります。香りを「かほり」と書くのも誤りです。

しかし、ここで私が言ひたいことは、「よゐこ」や「かほり」の仮名遣の誤りを指摘することだけではない。

これらの表記には、不完全ではあつても、表音式表記法ではない、伝統的な仮名遣に対する憧憬のやうなものが感じられる。そして、お笑ひ藝人だらうが、仮名遣が誤つてゐようが、現在では学校では殆ど教へない「ゐ」といふ仮名の認知に貢献した事は確かでありませう。その点評価しても良いかと思ひます。

 

 

 貉氏へ告ぐ     2004/ 2/15 0:38    メッセージ: 469 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 �禿鍔饌検峪笋淋�語教室」を読んだうへで言つてゐるのかな。少なくとも、その論旨を知つたうへで言つてゐるのでせうな。

それならば、同書の「現代仮名遣い」批判に対して論駁してくれたまへよ。

 

 

 パソコン入力     2004/ 2/18 22:50    メッセージ: 471 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 私はローマ字入力を愛用してゐますので、

わゐうゑを

と入力する場合は、

ｗａ、ｗｉ、ｕ、ｗｅ、ｗｏと入力してゐます。

だぢづでど

は

ｄａ、ｄｉ、ｄｕ、ｄｅ、ｄｏ

勿論アルファベットの発音とは合致しませんが、私の場合の「ｗ」、「ｄ」のキーを押す行為は、それぞれ「ワ行」「ダ行」の仮名であることを指定することだといふ意識です。

わ行の「う」だけは例外ですが、日本語の仮名が五十音上で、さういふ構造になつてゐるので仕方がありません。 

 

 日本語と日本文明     2004/ 3/ 9 22:40    メッセージ: 480 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 といふ本を読んでゐます。梅棹忠夫著。

この人はどちらかといふと、改革派の人間のやうですが、国語改革の一面の資料として、読んでゐます。

「日本語はローマ字表記か仮名書になるべきだ」とか、「日本語はタイプライターに乗らない」から駄目だ、とか書いてあります。昭和６３年の出版のやうですが、まだタイプライターが使へないなどといふことを真面目に議論する人がおいでだつたとは。驚きです。 

 

 

 日本語と日本文明２     2004/ 3/10 23:54    メッセージ: 482 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 作者は国語改革に対する態度を表現するに「右翼」「左翼」といふ言葉を用ゐる。私の知人にも福田恆存を「右翼」と表現した人がゐるが、それを聞いたとき私は少々戸惑を覚えた。右翼といふ言葉には極めて悪い印象がつきまとつてゐますから。

尤も、「當用憲法論」などを読むと、福田恆存はいまどきの右翼より余程右よりだと感じます。しかし、私は憲法問題に関しても、福田恆存の主張のはうが正論だと思ひます。

現行憲法を使つてゐる間は、日本といふ国は米国の属国であり、国際的な信頼を真の意味で勝ち得ることは出来ないでせうから。基本的人権とか、男女平等とか、存続させるべき戦後の改革もありませうが、現行憲法が占領下に押付けられたものであることは、周知の事実ですから。  

 

 日本語変換     2004/ 3/17 12:49    メッセージ: 484 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 昨日、携帯電話からメールを送らうと、

「ジップン」と入力して変換しようとすると、できなかつた。

「ジッカイ」と入れると、「十戒」が出て、「十階」や「十回」は変換候補に現れない。

試に、「ジュップン」と入れると「１０分」と変換される。

ちなみにパソコンの日本語変換では「ジップン」といれると正しく「十分」と変換される。

国語が混乱してゐるのである。

念のため言ふが、十の字は「じふ（じゅう）」と「じつ」が正しい音読みである。

 

 憲法論議     2004/ 3/19 23:19    メッセージ: 485 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 こちらも面白い。

http://543.teacup.com/No_Z/bbs

 

 

 大野晋著「日本語以前」     2004/ 3/23 0:38    メッセージ: 490 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 大野晋著「日本語以前」を読んでゐます。まだ途中ですが、日本語とタミル語との同系論は否定できない学術的事実のやうな気がします。

日本語は、天涯孤独の孤児ではないのだ。

 

 

 字体の不整合について     2004/ 4/ 1 0:22    メッセージ: 502 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 �≠顱弊機法∀拭幣錙法⇔弌幣錙�

�∧─弊機法∃如弊機法∧�（常）、払（常）

�Ｐ屐弊機法∨�（俗）、盡（正）、尽（常）

�べ�（正）、発（常）

�マ�（正）、潅（俗）、権（常）、観（常）

��檜（正）、桧（俗）、會（正）、会（常）

��卒（正、常）、碎（正）、砕（常）

 

凡例）正・・・正字／常・・・常用漢字による略字／俗・・・正字でも常用漢字でもない俗字、異体字の類

 

これらの漢字を混用することは、国語に徒（いたづら）に混乱を招く。

漢字制限は撤回され、常用漢字は単なる漢字使用の「目安」となつた。当然、正字と略字体（常用漢字）が混用されるわけだが、常用漢字（当用漢字）は何しろ、漢字廃止まで「当面用ゐる」ための字体だつたから略し方もめちやくちやだ。

常用漢字以外の漢字は所謂康煕字典体を用ゐることが現代でも正しい態度だし、常用漢字表に入つてゐない漢字のはうが遙かに多いのだから、占領下にいい加減に作つた略字体は当然に撤回すべきであつた。

日本の為政者は「君子は豹変す」といふ言葉を知らないらしい。

 

興味のある方は、こちらを読むことをおすすめする。

http://www.pluto.dti.ne.jp/~tadao/summaryb.htm#top

 

 

 大日本帝國憲法     2004/ 4/ 4 23:11    メッセージ: 528 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 説文解字について調べてゐたら、いつの間にか欽定憲法のページに辿りつきました。

http://www.um.u-tokyo.ac.jp/DM_CD/DM_CONT/KENPO/IMAGES/KEN005.HTM

 

 

 正字正かなホームページ     2004/ 4/ 8 21:12    メッセージ: 545 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 最近コンピュータを買換へたため、昨日正字フォント「今昔文字鏡」を再度インストールしました。ＰＤＦ形式のデータにすれば、正字のままインターネットのホームページで公開できさうです。

仕事も一段落ついたし、ホームページの執筆も再開する気になりさうです。

 

 現代仮名遣の不合理     2004/ 4/13 21:13    メッセージ: 553 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 現代仮名遣にすると言葉の関連性が不明確となり、結果として不自然、不合理な表記となるものがある。

 

あやふむ、あやぶむ（危）＞あやうむ、あやぶむ

むつかしい、むづかしい（難）＞むつかし、むずかしい

あふぎ、あふぐ、あふる（扇、煽）＞おおぎ、あおぐ、あおる

ひと、おちうど、かりうど、わかうど（人、落人、猟人＞猟師、若人）＞ひと、おちゅうど、かりゅうど、わこうど

 

もともと同源の言葉で発音が変つただけなのだから、従来の表記によるべきなのは当然だらう。

 

 錯綜と錯そう     2004/ 4/14 20:40    メッセージ: 554 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 昨今の報道を見てゐると「錯綜」、「錯そう」といふ二つの表記が混在してゐる。

混ぜ書きが望ましくないのは言ふまでもないことだが、「錯綜」といふ表記が普通に用ゐられるのならば、「綜合」といふ「正しい」表記を使ふのに何の遠慮も要らない。

 

 正仮名は合理的     2004/ 4/15 12:54    メッセージ: 556 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 正仮名遣（いはゆる歴史的仮名遣）は、表意性を優先しながらも、表音的にアラタメルべきところは改めるのが原則です。

ですから、「行つて」と書くところを「行きて」と書いて「イッテ」と読むやうなことはしないのです。

日本語には、長い歴史の中で発音が変化したり、一部の音が脱落したり、発音する順番が変はつたりしたものがあります。確かに、アタラシイといふ言葉は「あらた」といふ言葉が元になつて出来たものです。しかし、「あらたなり」なら良いですが、「あらたしい」と書くやうなことはしないのです。

貴公が珍妙な表記法を用ゐることは、何を意味してゐるのか判断に苦しむところですが、正仮名遣を知り、普段用ゐるやうになれば、そこのところは誰にでも納得できるものだと思ひます。貴公との議論は、何処までも並行線をたどるやうな気もしますが。

 

 ヤフーの辞書機能     2004/ 4/21 22:53    メッセージ: 563 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni  

 

 ヤフーで検索をかけてから、「辞書」をクリックすると、その言葉の意味や用法を調べることが出来る。便利なので、仕事をしながら時々利用しているのであるが、その表題を見ると、和語仮名遣、字音仮名遣ともに正仮名も表示される。

日本語の探求において、正仮名づかひを避けて通ることの出来ないことは周知の事実だから、うれしい機能だ。

 

 略字体の不可解     2004/ 4/27 22:07    メッセージ: 565 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 「興」は「興」の儘としたのに、「與」の字は「与」とした不思議。

輿論→世論としたのも不可解  

 

 mujina045氏よ     2004/ 5/13 0:26    メッセージ: 579 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 貴公は日本といふ國を、民族を、文化を何だと思ふのか。

日本を否定することは、自らを否定することだと気がつかぬのか。

 

 ムジナ氏の考へに対して     2004/ 5/17 23:06    メッセージ: 588 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 人間は普通、自己の属する文化や時代背景を無意識のうちに理解し、その枠内で行動しようとするものだ。

貴君が珍妙な表記であつても、ともかくも日本語を用ゐるのもそのためであらう。人は、自らの属する文化に良くも悪しくも運命的にしばられてゐるのであり、一握りの天才だけが、文化や時代を超越することができるのだ。

無論私は天才ではない。

また、言語は意思疏通の単なる道具ではなく、世界を分析し認識するための最も重要な機構である。我々は言語を用ゐずに、世界を把握することは出来ない。その言語をかりそめにいぢることは、日本国と日本国民とにどういふ影響を与へることになるか。国語破壊は、自国語に対する軽視の風潮を助長し、ひいては「思考すること」自体を軽視する風潮につながるだらう。あるいは粗雑な言語観は粗雑な世界認識に繋がるのではないか。私はそれを憂へる者である。

国と文化と民族は表裏一体、不可分の存在である。そして、言語は文化の最も重要な要素である。日本語を語るに、それらの要素を排除することはあり得ない。

貴君が日本文化を否定することは自由である。しかし、私が立脚する世界観は貴君のそれとは決定的に異なるのだ。

私の世界観、文化観は独自のものではない。共通の意見を持つ多数の人間がゐる。米国に負けることがなければ輿論の本流にあつたはずの普遍的な考え方である。それを否定しようとするならば、それなりの理論をもつてしなければならない。貴君の言説は自らの属する文化を否定するやうな異様な世界観を押し付けることでしかない。

文化と国家、そして民族に関して、再考を求める。

 

 

 龍膽様へ     2004/ 5/18 22:51    メッセージ: 591 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 ＞!! 復古主義、似非「傳統」論、似非「文化」論を振翳し、實は民主主義の破壊を目論んでゐる危険思想に反對しませう !!

文脈をみていただきたい。私の主張しているのは、文化（殊に言語）の取扱に関することであつて、「米国に負けることがなければ輿論の本流にあつたはずの普遍的な考へ方である。」といふ文章は確かに復古主義的にも読めるかも知れませんが、言葉をかりそめにいぢりまはすやうな、戦後の行政の独断専行を批判するのが私の真意です。

 

＞「普遍」はさうさう輕々しく遣へる言葉ではないでせう。

普遍的といふ言葉を用ゐるには、確かに慎重にしなければなりません。私は英仏独等の欧米各国の自国語の綴り方に対する態度をもつてそれに応へます。音声言語（話し言葉）と文字言語（書き言葉）とはその性質から時の流れとともに必然的に乖離します。その時に、安易に綴り方を改めることをしない。さういふ態度こそ私は普遍的な態度であると捕へてゐるのです。

再び復古主義について

あなたのいはゆる復古主義とは何を指してゐるのでせうか。私は明治憲法を全否定することは誤りであると思つてゐます。二院制に基づく立憲君主体制が明治憲法の明確に目指したところでありませう。五一五事件、二二六事件以降の日本は私も否定します。しかし、明治、大正の我国はそれほど酷い国家でありましたでせうか。欽定憲法の下で英国程度に自由な国家を作る可能性は十分にあつたものと私は信じます。

翻つて現今の国家体制ですが、現行憲法制定の経緯を考へると、今なほ英文和訳の憲法を「護持」してゐるその現状は、真の独立国家とは言ひかねる状態であるかのやうに感じます。

しかし、ここは国家体制について論じる場ではありません。

  

 普遍といふことについて    2004/ 5/18 22:52    メッセージ: 592 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 憲法前文に二箇所ある「普遍」については如何でせうか。特に後段の「普遍」は疑はしい。

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

　日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

　われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

　日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ

 

 

 明治、大正の日本     2004/ 5/20 12:44    メッセージ: 599 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 明治憲法を全否定するといふことですが、明治、大正の日本と、軍国主義に堕した日本とは区別して考へるべきである、とお話ししたはずです。

明治、大正の日本も否定なされますか。

明治憲法の発布により、日本は近代的国家への道を明確に示しました。さうして、それを成し遂げたのです。権威を失つた徳川幕府と、非力な諸藩の集合体の儘、欧米列強に平らげられるべきてあつた、といふことになりますが。

 

 現代の倫理で過去は裁けない     2004/ 5/21 23:41    メッセージ: 604 / 606     投稿者:  nihongo_no_tameni

 現代の倫理で過去を裁いてはならない、とだけ申上げておきませう。

明治の日本は、否應なく、帝国主義の世界に生きるしかなかつたのですから。

 

ここでは龍膽氏に賛成します    2004/ 5/24 23:46    メッセージ: 608 / 619      投稿者:  nihongo_no_tameni

 �÷損瓩亮臘イ�「支離滅裂」であること

�⇔鮖謀�假名遣ひ、所謂「舊漢字による表記」と社會體制や國民の思考囘路のあひだには何の關係もないでせう。

この二点には全面的に賛成します。

 

 一部訂正（前言撤回）    2004/ 5/25 9:43   メッセージ: 609 / 619    投稿者:  nihongo_no_tameni

 �÷損瓩亮臘イ�「支離滅裂」であること

�⇔鮖謀�假名遣ひ、所謂「舊漢字による表記」と社會體制の間には何の関係もないこと

この二点には全面的に賛成します。

しかし、

�Ｎ鮖謀�假名遣ひ、所謂「舊漢字による表記」と國民の思考囘路のあひだには何の關係もないこと

ことには疑問を呈しておきます。言語は思考の道具、概念の構造體でありますから、この體系が破壊されると、思考回路には影響があるかと思ひます。

 

 ベートーベン交響曲第九番     2004/ 6/ 1 23:33    メッセージ: 617 / 657    投稿者:  nihongo_no_tameni

 ベートーベン交響曲第九番第三楽章は本当に素晴しい。私はこの曲を聴くと必ず涙が出さうになる。

あげるついでに・・・。

 

 人名用漢字表見直し案について     2004/ 6/13 13:50    メッセージ: 620 / 657    投稿者:  nihongo_no_tameni

 基本的に正字に據つてゐるやうで、評價できる内容であるが、一部に「桧」、「侠」、「祢」のやうな見識を缺く字體が採用されてゐる。皆で、法務省に意見を書きませう。

 

 

 こんにちは    2004/ 7/ 5 22:20   メッセージ: 625 / 657    投稿者:  nihongo_no_tameni

 ありがたうございます。

最近まともな意見が来ないので落ちるに任せてゐましたけれど、気を取直さうか、といふ気になれさうです。

 

 

 法務省への意見書     2004/ 7/ 8 0:22    メッセージ: 626 / 657   投稿者:  nihongo_no_tameni

 今、法務省所轄の人名用漢字が見直されつつあります。私は、これに対するパブリックコメントを作成中です。全て正字正仮名とするため、入力に手間取つてゐますが、そろそろできさうです。

 

 

 人名用漢字見直し案への公開意見    2004/ 7/ 8 23:49   メッセージ: 627 / 657  投稿者:  nihongo_no_tameni

 こちらに公開しました

http://weekend-gardener.main.jp/ronsou.html

 

 

 参考     2004/ 7/14 23:30    メッセージ: 629 / 657    投稿者:  nihongo_no_tameni

 

 http://www5b.biglobe.ne.jp/~kokugoky/f-petition1.htm

國語國字問題とは何か。何故我々がかういふことを言ふか。疑問に思われる方は是非御一読下されたい。

 

 

 太宰治「瘤取り」     2004/ 7/17 13:41    メッセージ: 630 / 657     投稿者:  nihongo_no_tameni

 東京新聞紙上で、太宰治の「瘤取り」が（一応）正字正仮名で連載されてゐます。初め、正字であることに気付かなかつたくらゐ自然で、何らの混乱も困難もありません（日本語改革論者の常套句）。

相変らず振仮名だけが新仮名で、正漢字表記にも一部不備がありますが、画期的な試みだと思ひます。

 

 

 ＪＩＳ偽文字反対     2004/ 7/19 1:19    メッセージ: 631 / 657     投稿者:  nihongo_no_tameni

 

 こちらをどうぞ

http://www.pluto.dti.ne.jp/~tadao/summaryb.htm#top

 

 

 福田恆存全集     2004/ 7/21 22:33    メッセージ: 632 / 657     投稿者:  nihongo_no_tameni

 

 第一巻入手せり

 

 

 こんにちは     2004/ 8/ 6 0:13    メッセージ: 639 / 657     投稿者:  nihongo_no_tameni

 neverneverland802さん。御返事が遅くなりましたことを御詫びします。

戦後の日本語改革（といふ名の文化破壞）の中で、取返しのつかぬ亡國の愚行は、他ならぬ「當用漢字」の制定による、略體字強要でありました。それは、新假名よりも遙かに弊害が大きい。私はさう思ひます。

けふは、遲いのでここまでにします。今回は、neverneverland802さんに敬意を表して、可能な限り正字體による書込としてみました。

 

 

 誰も読まない     2004/ 8/ 9 23:22    メッセージ: 641 / 657     投稿者:  nihongo_no_tameni

 貴君の文章は、もはや日本語とは言ひ難い。誰も読む気にならないだらう。

かうなると判じ物だな。

 

 

 それに比べて     2004/ 8/ 9 23:23    メッセージ: 642 / 657     投稿者:  nihongo_no_tameni

 neverneverland802さんの文章のはうが百倍読み易い。

 

 

 

 文部省の愚行＞こちらこそ     2004/ 8/15 15:22    メッセージ: 647 / 657     投稿者:  nihongo_no_tameni

 文化と傳統あつての教育。本來であればそれが唯一の正しい態度でありませう。

それを、敗戰後の役人連中は、教育を利用した文化破壞に狂奔し、社會の混亂に乘じて國家權力による日本語の傳統破壞に邁進したのです。本末轉倒も甚しいものと言はねばなりません。その文化破壞も、一部の偏つた人間たちの牛耳る審議會に任せきり。それも何らの科學的根拠も實證も無しにであります。なんと言ふ蒙昧。なんと言ふ妄信。さういふ愚行と、�禿鍔饌犬寮杵世箸鰌�比させるとき、私は本當に暗澹たる氣持になります。

和魂洋才といふ言葉があります。明治維新以降の教育者たちは、この言葉に惑はされたのではないでせうか。「和魂はもともと日本人に備はつてゐるものなので、特段の教育は必要ない。これからの教育に必要なのは洋才の移入である」と。結果、和魂は失はれました。

言葉は文化の華、文字言語はその眞髄であります。文化的背景を持たない人間は根無し草のやうな存在にしかなれません。現代日本の状況を視てください。己が魂である國語を軽んじ、自ら更なる破壞を進めてゐます。私には、日本の社會が自国の文化傳統を蔑視さへしてゐるやうに感じられてなりません。

 

 

 ドイツ「新正書法」騒動     2004/ 8/15 22:55    メッセージ: 650 / 657     投稿者:  nihongo_no_tameni

 １９９８年導入の「新正書法」に関して、ドイツが揺れてゐるらしい。

本日の東京新聞掲載のシュピーゲル誌のアウスト編集長の言葉に共感しました。

 

「専門家の小グループが、国民の意向を無視して必然性も無いのに新正書法を決めたのは適当ではなかつた。導入当初もばかげた表記改革と思つたが、シュピーゲルだけが旧表記のままといふわけにもいかず、採用した。しかし、やつぱり新正書法の責任は負へない。」（原文新假名遣。）

 

 

 國語問題協議會のリンク     2004/ 8/23 21:21    メッセージ: 652 / 657     投稿者:  nihongo_no_tameni

 國語問題協議會のホームページに私のページへのリンクを貼つてもらつてあることに、本日気付きました。

「會員・關聯團體消息」の「平成十六年七月十日」の欄です。

この場を借りて感謝の意を表します。

 

 破壞と破壊    2004/ 8/31 23:12    メッセージ: 655 / 657     投稿者:  nihongo_no_tameni

 破壞といふ言葉は現代では破壊と書かされますが、それにしても「壞」の字の當用（常用）漢字字體はどうして「壊」なんでせうねえ。

具體的に言ふと、「亠」のチョンが突抜けてゐるのは何故か。

當用漢字は、もともといい加減なものだけれど、あまりにも酷すぎる。恣意的に過ぎないか。

 

 再び壊     2004/ 9/ 1 0:17    メッセージ: 656 / 657     投稿者:  nihongo_no_tameni

 活字の字形の下書をしてゐるときに手が滑つたとしか考へられないな。 

 

 

 民族と国籍と     2004/ 9/17 0:52    メッセージ: 661 / 664     投稿者:  nihongo_no_tameni

 けふ、酒席で朝鮮人といふ言葉を使つたら、年長者に咎められた。彼は、私の勤めてゐる会社の重役であつたので、私は敢へて反論しなかつた。しかし、恐らく私の顔には、叛骨の相が出てゐたかも知れない。（叛骨の相は本来顔に出るものではないやうであるが。）

私は、朝鮮人といふ呼称を忌むやうな文化観には与しない。

朝鮮半島に住み朝鮮語を話す人達、二つの国家に分断されてゐる人々全体を表現しようとするとき、朝鮮人といふ言葉を使はずに、何と表現すればよいのか。韓国人といへば、大韓民国の国籍を持つ者といふ意味となつて、南北朝鮮の人々全体をいふには不十分である。

イスラエルに住む人々を、人は普通ユダヤ人と呼ぶ。国籍はイスラエル、民族はユダヤ人である。

我々日本人は、民族と国籍とを分けて考へることに不得手であるやうだ。  

 

（９月２５日追記）

地域の呼称、民族の呼称、国家、国籍の呼称はそれぞれ分けて考へなければならない。日本の場合、日本人の場合は、たまたまそれを分けて考へる必要性が少ないといふだけのことだ。そのため、日本人にはこれらの概念を混同して考へてゐる者が多い。ユダヤ人の場合のやうに、個人を指す場合は民族名を用ゐるのが一般的ではないかと私は考へる。イスラエル国籍を持たないユダヤ人は無数に存在する。私は日本国籍だから日本人なのではなく、日本文化を身につけた者、日本文化の中でしか生きられない人間だから（日本民族の一人としての）日本人なのである。

「韓国人」ならよいが「朝鮮人」はいけないといふやうな、現在の日本に蔓延する風潮は、上記の考へに照らしてみれば、一体どのやうに説明できるのであらうか。

 

 

 分断国家と民族と     2004/ 9/17 1:17    メッセージ: 662 / 664     投稿者:  nihongo_no_tameni

 ドイツが二つの国家に分かれてゐた頃、人々は東ドイツ、西ドイツと国を言ふときは、区別して話してゐたと思ふが、両ドイツの人々のことは、単にドイツ人と呼んで、その人が東の人なのか西の人なのかは特段区別することをしなかつたのではないか。

何故朝鮮半島においてのみ、韓国人と朝鮮人とを分けて考へなければならないのか。

私には理解できない。

 

 

 終結宣言   2004/ 9/25 18:10    メッセージ: 664 / 664     投稿者:  nihongo_no_tameni

 掲示板を維持してゐても、疑問、質問、反論、賛成意見などの有意義な意見が集まらないやうになりました。

今後、さういふ意見が寄せられない限り、この掲示板への投稿を取止めます。

長い間、ありがたうございました。

 

 

 ＞neverneverland802さんへ   2004/ 9/25 23:08   メッセージ: 666 / 703   投稿者:  nihongo_no_tameni

 

こんにちは。

寸時を置かずの御返信、恐れ入ります。毎日御覧になられるとのこと、まことに恐悦であります。

ホームページのはうの原稿も現在書進めてをりまして、近日中には久方振りに更新できさうです。

これからも、よろしく御願ひ申上げます。

 

 

 人名用漢字制限は非合理である    2004/ 9/27 21:32    メッセージ: 667 / 703     投稿者:  nihongo_no_tameni

 

  それは、戦後行はれた漢字制限の「影」でしかない。制限漢字表（当用漢字表）が「目安」（常用漢字）に変つたのに、法務省が人名用漢字で頑なに制限を続けるのは何故か。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040927-00000312-yom-soci

 

 

 ＞変な制限     2004/ 9/27 23:06    メッセージ: 669 / 703     投稿者:  nihongo_no_tameni

 

  現在の制限の範囲内でも、読みにくい名前は付けられます。苗字には制限はありませんので、読みにくい苗字はたくさんありませう。

  人名（苗字でなく名前）に使ふ否かは別にして、今回追加された「岡」とか「淵」とか「柴」とかが読みにくい漢字であると言へるでせうか。

 

 

 むしろ   2004/ 9/27 23:07    メッセージ: 670 / 703    投稿者:  nihongo_no_tameni

 

  それらの字が制限されてゐたことのはうが驚きでせう。

 

 

 歩の字    2004/10/ 2 16:45   メッセージ: 671 / 703    投稿者:  nihongo_no_tameni

 

   歩の字は、「字画を誤った俗字による」ものだ。

  角川新字源より

 

 

 neverneverland802さん今日は     2004/10/ 4 0:42    メッセージ: 673 / 703    投稿者:  nihongo_no_tameni

 

  今、漢字の字體についての論文を書いてゐます。「化、前、進」等の新舊字體の微妙な違ひまで、本來の字體（正字）に戻さうとして、四苦八苦してゐます。

  その中でも論じてゐるのですが、「戻」の字は「戸＋犬」が正しい字體です。

  それは、犬が戸の下を潜り拔けて来る様を示す字であるからです。犬の點を除き大にしてしまつては、戻の字の意味になりません。「戸＋大」でどういふ意味になるといふのでせうか。

  因みにいふと、拔の字のつくりは友ではありません・・・・（ここから後は、公開までお待ちください。■（犬＋ノの字、拔の右側の部分）の字體が、掲示板に受付けられないやうですから）。

 

 

 ＨＰ更新     2004/10/ 9 2:02    メッセージ: 674 / 703    投稿者:  nihongo_no_tameni

  久振りにＨＰ更新しました。

  「更新記録」より御参照ください。

  http://weekend-gardener.main.jp/

 

 

 ＨＰの件で追伸     2004/10/ 9 15:43    メッセージ: 675 / 703     投稿者:  nihongo_no_tameni

 

  新字の儘、正しく修正されてゐない箇所が残つてゐます。

  後日、改訂版に差替へるかも知れません。

 

 

 こんにちは    2004/10/11 22:02   メッセージ: 679 / 703 投稿者:  nihongo_no_tameni

 

  常用漢字の登場に伴い漢字制限は事実上破綻しました。

  しかし、當用漢字による漢字破壞と、現代假名遣による國語破壞がいまだに、禍の種となつてゐます。

  この極めて重要な問題について異を唱へる人は本當に少い。與へられた漢字、假名遣について何ら疑問を持たない。自分の頭で考へるといふことをしない。

  悲しいことですが、さういふ人が多すぎるやうに感じます。

 

  

 ちっ素？     2004/10/13 18:29    メッセージ: 680 / 703     投稿者:  nihongo_no_tameni

 

  けふ電車の中で、「ちっ素」といふ表記を見た。

  酸素、水素、炭素といふ表記を当然とするならば、窒素と書いてもらひたい。

 

 

 ちっ素（追伸）    2004/10/13 22:16   メッセージ: 681 / 703    投稿者:  nihongo_no_tameni

 

  いくらなんでも、

  さん素（酸素）、すい素（水素）、たん素（炭素）とは書かないでせう。

 

  

 願はくば・・・？    2004/10/19 22:42   メッセージ: 683 / 703    投稿者:  nihongo_no_tameni

 

  最近ニュースで「願はくば」といふ言葉を度々聴くが、本来は「願はくは」といふべきであることを知らないのだらうか。

 

 

 道理の通じない人間    2004/10/22 21:34   メッセージ: 685 / 703    投稿者:  nihongo_no_tameni

 

   世の中には道理の通じない人間もゐます。しかも、狢氏の文章は日本語になつてゐない。あれで読んでもらふつもりなのですから困りものです。

 

 

 狢氏に告ぐ    2004/10/22 21:37   メッセージ: 686 / 703    投稿者:  nihongo_no_tameni

 

  狢さん、「私の國語教室」くらゐ読んで、どこが間違つてゐるか指摘してみてください。

  私の書いた「漢字の字體について」への指摘でもかまひませんよ（下記）。

  http://weekend-gardener.main.jp/KANJI_NO_JITAI_NI_TSUITE.pdf

 

 

 御禮＞neverneverland802    2004/10/24 15:40   メッセージ: 688 / 703    投稿者:  nihongo_no_tameni

 

  御讀みいただきまして、有難うございます。（まだまだ直したいところがたくさん在ります。折を見て修正するかも知れません。）

  次は、假名遣についての論文に取組んでゐます。讀んでいただくと、次作へのはげみになります。

 

 

 私の國語教室    2004/10/29 1:01   メッセージ: 691 / 703    投稿者:  nihongo_no_tameni

 

  「私の國語教室」は、傑作と呼ぶに相応しい稀有の書ではないでせうか。私なぞが申さうとすることは、殆ど同書において既に論ぜられてゐることばかりであります。

  しかし、言ふべきことを言はずにゐられない。道は遠いけれども、同じ考へを持つ人はたくさんゐる。

  返信になつてをりませんが、けふはこれで失礼します。

 

 

 ホームページ改訂     2004/10/30 17:09    メッセージ: 692 / 703    投稿者:  nihongo_no_tameni

 

  表記法についての文章ですが、ほぼ全文書き改めました。昔書いたままになつてゐましたので。

http://www.geocities.jp/kokugo_shohousen

 

 

 発音と表記    2004/10/31 2:57   メッセージ: 693 / 703    投稿者:  nihongo_no_tameni

 

  我々の不幸は、西洋が世界を席捲してゐた時代に西洋語と出会ひ、優れた國の優れた言語であると誤認してしまつたことでありませう。ために、日本語を考へるのに西洋文法を用ゐ、「へ」と書いて「ｅ」と讀むことが不合理であると思ひ込んでしまつたのではないでせうか。

 

 

neverneverland802様へ    2004/11/ 2 0:55   メッセージ: 694 / 703   投稿者:  nihongo_no_tameni

 

  小生も頓珍漢な返答をしたものです。「へ」と書いて「ｅ」と読む、この固定観念自體に疑問を呈してをられるのに、私自身「へ」と書いてあるものは「ｅ」と読むと考へてゐるやうな回答を送つてしまひました。

  �禿鍔饌犬�「私の國語教室」で主張してゐるのは「へ」は「ｅ」と発音しない、といふこと、母音ではなくて微妙な子音があるといふことです。

  そもそも、日本語は本来の性質として語中語尾に母音が来ることはない言語でありました。現在でも「場合」等と書いて頭では「バアイ」と発声してゐるつもりでも実は「バワイ」とか「バヤイ」とか無意識に母音を付けて発音してゐる人が多い。現代国語で拗音になつてゐるものも、起源をたどると支那では母音連続（kia、kua、mia）であつたものも多かつたやうです。イタリアといふべきをイタリヤといふごときも同様です。現代の日本人も語中語尾の母音を自在に発音できるやうにはなつてゐないのではないでせうか。

  私が申上げたかつたことは、日本語は日本語に即して考へるべきだといふ事です。

 

  

iPodで欽定約聖書    2004/11/ 8 21:39   メッセージ: 696 / 703    投稿者:  nihongo_no_tameni

 

  英語の世界では、古典は確立された地位を保つてゐるらしい。欽定約聖書といへば、「thy kingdom come」とか、古英語で記されてゐる聖書だつたと思ふ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041108-00000007-cnet-sci

 

  

教育新聞社ホームページより    2004/11/19 21:39   メッセージ: 699 / 703    投稿者:  nihongo_no_tameni

 

当時の文部省には国際化という視野はなかった（第十二回の欄参照)。

http://www.kyobun.co.jp/rensai/kokugo/index.html

 

 

論文執筆について    2004/11/29 0:21   メッセージ: 702 / 703    投稿者:  nihongo_no_tameni

 

今、インターネット上で公開しようと思つて、假名遣についての論文を執筆してゐます。思ひの他大部になつてしまひ、遅筆ともあひまつて、なかなか公開することが出来ません。

その執筆の合間に、園藝のページを更新してゐるのですが、こちらは力が入らないせゐか、順調に更新できてしまひます。

本末転倒とはこのことか？

http://weekend-gardener.main.jp/

 

 

流行語大賞について    2004/12/ 1 23:37   メッセージ: 703 / 703 投稿者:  nihongo_no_tameni

 

言葉の問題として、真面目に考へるはうが野暮かもしれないが、しかしそれにしても「チョー気持ちいい」とは何事か。

萬葉集を生み出した我国の文化もここまで落ちたといふことか。  

 

 

仮名遣についての     2004/12/13 0:46    メッセージ: 706 / 778     投稿者:  nihongo_no_tameni

 論文ですが、やうやく恰好がついてきました。近日中に掲載できさうです。

http://weekend-gardener.main.jp/

 

 

お久振りです     2004/12/14 0:43    メッセージ: 708 / 778     アバターとは？     投稿者:  nihongo_no_tameni

 neverneverland802さんが、正統表記で投稿してくださるだけでも、ここでは有意義なことであります。

小生も、憲法問題や歴史認識など國語問題とは直接に関係がないけれども、無関係でもないやうな話題を投稿したこともあります。

どうぞよろしく御願ひします。

 

 

「戦争はなくならない」松原正     2004/12/21 21:45    メッセージ: 711 / 778     投稿者:  nihongo_no_tameni

 を読み始めました。

 

 

こんにちは     2004/12/26 22:56    メッセージ: 714 / 778     投稿者:  nihongo_no_tameni

 心筋梗塞とのことですが、何より御體に氣を付けてください。さういふ事情であれば、失禮もなにもありません。お大事になさつて下さい。

國語問題協議會の講演會（http://www5b.biglobe.ne.jp/~kokugoky/kouenkai75.htm)で、松原正氏の話を聞き、その著書にも触れてみたくなつたのでありますが、實は、「戰爭は無くならない」を後回しにして、「フェルマーの最終定理」なる本を讀始めてしまひました。

松原氏の本は正月休みには讀了できませう。

 

 

フェルマー読了     2004/12/28 20:57    メッセージ: 715 / 778     投稿者:  nihongo_no_tameni 

 劇的で興味深い内容でした。 

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4105393014/qid=1104234990/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/249-9547063-7660341

「戦争はなくならない」を再び読み始めます。

 

 

國語問題論爭史     2004/12/29 20:00    メッセージ: 716 / 778     投稿者:  nihongo_no_tameni

 入手困難となつてゐたが、土屋道雄著として復刊されます。旧版が出版されてから現在に至るまでの空白を埋めた増補版となつてゐるとのことです。

http://www.tamagawa.jp/introduction/press/news.html

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4472403153/ref=pd_rhf_p_2/249-9547063-7 660341 

 

追記）アマゾンのレビューを書いてゐる「日本語のために」は私です。

 

 

謹賀新年     2005/ 1/ 1 0:32    メッセージ: 717 / 778     投稿者:  nihongo_no_tameni

 本年もよろしく御願ひ申上げます。

 

 

假名遣について掲載     2005/ 1/ 1 0:44    メッセージ: 718 / 778      投稿者:  nihongo_no_tameni

 私のホームページに「假名遣について」を掲載しました。よろしければ御覧ください。

更新記録から御進みください。

または、こちらからどうぞ。

http://weekend-gardener.main.jp/kanadukahi.html

 

 

正字とは何か     2005/ 1/ 3 1:11    メッセージ: 721 / 778     投稿者:  nihongo_no_tameni

 なかなか示唆的な御質問であるやうに思ひます。まづは、拙文「漢字の字體について」を御覧ください。

http://weekend-gardener.main.jp/shohousen.html

正字といふ言葉は、日本では次の二つの意味に用ゐられてゐます。

　１．正しいと認められてゐる（誤字・當字でない)書き方をした漢字

　２．當用漢字・常用漢字の新字體に對して、それ以前の本來の字

私は普段後者の意味で「正字」といふ語を用ゐてゐます。

また、韓国、かつての英領香港に旅行したときに見た漢字は紛れもなく「正字」でありました。臺灣も「正字」を用ゐてゐると思ひます。日本では當用漢字(常用漢字)といふ名の略字、中國では簡體字が使はれてをります。この、日本、韓国、中國、臺灣、香港のそれぞれが獨自に異なる字體を採用してゐることについて考へるならば、やはり、漢字文化圏共通の「正字」は、政治的人爲的に簡略化される前の字體（康煕字典に代表される字體)であると考へてゐます。

よつて、日本政府の主張する當用漢字・常用漢字、中国政府の主張する簡體字ともに「正字」に對しての略字、新字であるといふことになります。

そもそも、「簡略化」前後の字體について考へれば、いづれも「正字」を簡略化したものであることは明らかでありませう。だから、それを「正字」に對して「略字」と稱したのであります。

 

  

正字とは何か２（誤字訂正）     2005/ 1/ 3 22:18   メッセージ: 724 / 778     投稿者:  nihongo_no_tameni

 　私は、正字といふものを、政治的人爲的に簡略化される前の字體（康煕字典に代表される字體）と定義しました。では、康煕字典登場以前における正字とは一體何であるのか。その問に對して、私はかう答へませう。康煕字典に代表される正字體は、過去に向つても有効であると。

　康煕字典といへども、それ以前に既に存在してゐた漢字、正統とされてゐた文字を集大成して、編纂したものに相違ないと思ひます。漢字の歴史を研究して新たに字體を定めたものもあるかも知れませんが、基本的には字典編纂時までに存在してゐた文字のうちから最も正統と思はれるものを選擇したのではないかと思ひます。よつて、正字は過去、現在、未来に亙り正統であるものと考へます。そもそも、正統表記といふものは必然的にさういふ普遍性を持つものであると。

 

（追記）誤字訂正する前の投稿は、収録してゐません。

 

 

beijingtune様へ     2005/ 1/ 4 22:18    メッセージ: 726 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

＞つまり、「正字」というのは、過去、現在、未来に亘り「正統性を持った字」のことを指すのであり、

＞またその字体について、具体的に書籍の形として編纂されたものが康煕字典であると解釈してよいのでしょうか。

この御質問には、私はさう思ふとお応へします。しかし、具體的に康煕字典に記載されてゐる字體の全てがすなはち正字であると思つてはいけません。正字とは、康煕字典に代表される字體のことで、康煕字典に記載されてゐる字體そのものではないからです。

康煕字典も人の手になるものですから、誤りはあります。また、皇帝の名に憚つて玄の最後の一劃を缺くやうな例もあります。さういふ部分が修正された字體を正字と言ふのです。

言語文化といふものは、昨日まで正しかつたから今日も正しく、今日正しいとされてゐるものは明日も正しい。それがあるべき姿だと思ひます。そもそも、言語とはさういふ連續性を持たなければならないものです。

それゆゑに、私は米國の占領下で行はれた國語改革を批判するのです。それが、言語の連續性を斷ち切り、その普遍性を破壞するがゆゑに。

 

 

どうも？     2005/ 1/ 4 23:40    メッセージ: 727 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

 最近テレビ番組で金田一某といふ日本語專門家と稱する人間が出演してゐるが、昨日は、敬語の問題で、夕方に行ふ正しい挨拶は「どうも」だと教へてゐたが、到底受け入れがたい。

また、總総理大臣と會食をして醤油を取つてもらひたいときの口上は

「あの・・・総理・・・醤油・・・」

ださうだ。かうなると敬語はおろか言葉にさへなつてゐない。その場面では、金田一氏と首相役の人間とが差向ひで食事する情景が映出されてゐたが、二人きりで食事をする間柄である以上、ある程度親しい仲であるはずだから、たとひ相手が総理大臣であつても、きちんと敬語を使つてはつきりと話すが良い。處世術としてはそれでよいかも知れないが、敬語の授業としては零点である。

この先生は、�禿鍔饌源瓩範請茲靴振眦聴豕�助氏の御孫さんなのでせうか・・・

 

beijingtune様     2005/ 1/ 5 21:35    メッセージ: 729 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

どういたしまして。

私自身、ご質問に應へる過程で考へが整理できたやうです。

 

 

コーキ様     2005/ 1/ 6 23:51    メッセージ: 731 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

 こちらこそよろしく御願ひします。年齡は關係ありません。

 

 

追伸     2005/ 1/ 6 23:54    メッセージ: 732 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

 私も出來ればいつも正字正假名で讀みたいと思つてゐます。問題は、最近正統表記の本が殆ど出版されないこと。

古本屋で入手するしかないのです。

 

 

コンピュータ上の漢字の扱ひについて    2005/ 1/ 7 23:44   メッセージ: 734 / 780    投稿者:  nihongo_no_tameni

 仰るとほり、コンピュータ上の漢字の取扱には樣々な問題があります。

１．不正な漢字が登録されてゐること（鴎（区が不正）、辻（シンニョウの点が不足することが不正）、涜（正、不正と言ふ以前に論外））

２．漢字の數が足りないこと

３．當用漢字の字體との差異が小さな正字は、字體が用意されてゐないこと

等々です。

しかし、私は實は漢字の問題よりも、假名遣の問題のはうが更に重大だと考へてをります。詳細は私のホームページを御覧ください。

http://weekend-gardener.main.jp/

 

 

koh_kij様     2005/ 1/ 8 18:54    メッセージ: 736 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

 石井勳氏は漢字の普及に竝々ならぬ努力をし、殊に教育における漢字の重要性については、革新的な研究をなさつた方で、私も尊敬してをります。最近亡くなつたやうですが、本當に殘念なことです。

 

 

國語問題論爭史     2005/ 1/10 23:15   メッセージ: 737 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

 アマゾンで注文しました。多分明日届くかと。

 

 

國語問題論爭史     2005/ 1/11 23:25    メッセージ: 738 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

 本日届きました。

枕元に置いて、寝る前の読書の楽しみとしよう。

「あげ」を兼ねての投稿です。

 

i_roseさんへ     2005/ 1/18 0:46    メッセージ: 743 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

 言ふまでもないことですが、戰や國は支那で創られた漢字、戦や国は日本で作られた略字であります。

それらは、かつては外來語であつたでせうが、現代では國語であります。

日本語は漢字假名交りをもつてその表記の正則とするものですから。

 

 

戰後の國語 しあしりませんし、、    2005/ 1/18 4:54    メッセージ: 744 / 780     投稿者:  i_rose

今の、若い人の新しい言葉は解せないものがおおいです。

＞＞＞であつたでせうが、

せ う が、、、はいつ頃使われはじめたのですか？

江戸時代？室町時代？？？  

 

これは私の投稿ではないが、以降の論争を理解するためには必要なので、敢へて掲載しました。そもそもインターネット掲示板上への投稿ですから、公開することが目的の文章です。必要に応じて、引用することは差支へありますまい。

 

知的怠惰と國語問題     2005/ 1/20 1:07    メッセージ: 745 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

 執筆中です。

推敲が終つたら公開します。

以上予告します。

 

 

知的怠惰と國語問題公開     2005/ 1/23 1:01    メッセージ: 746 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

 しました。

「私の國語國字問題論爭論文集」から御覧下さい。

http://weekend-gardener.main.jp/

 

 

 

i_rose氏に告ぐ     2005/ 1/23 1:03    メッセージ: 747 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

貴方の考へ方について、私のホームページで論じておいたから、是非見てくれたまへ。

http://weekend-gardener.main.jp/chitekitaida.html

 

 

beijingtune様へ     2005/ 1/23 23:10    メッセージ: 750 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

こんにちは。

私にはi_rose氏が眞面目に質問してゐるやうに思へなかつたのです。二度目の投稿は、私を揶揄することが目的であると判斷しました。

「今の、若い人の新しい言葉は解せないものがおおいです。」といふ言ひ種は餘りにも無禮でありませう。

　よつて、私は直接回答することをせず、自分のホームページ上で、i_rose氏のやうな考へを批判する文章を公表したのであります。

 

 

i_roseさんへ     2005/ 1/25 0:19    メッセージ: 755 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

 御自分の投稿（７４４番）を省みて、何故私が激怒したか判りませんか。

貴公のその後の投稿を見ると、その意図は、私を揶揄し又は愚弄しようといふことではないやうにも思へます。

しかし、御自分の投稿が私の誤解を招き、その怒りを誘つたことに思ひいたらないのでせうか。

「です」体は明治の言文一致運動に於いて、山田美妙が提唱したもので、「でせう」はその活用形に推量の「む」の音便化した「う」が接続したものでせう。

狂言などにも使用例があるやうですから、江戸時代には既に使はれてゐたものではないかと思ひます。

 

 

kaniarahi様へ     2005/ 1/27 20:45    メッセージ: 758 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

 こんにちは。御久し振りです。

御忠告痛み入ります。これからは、もう少し注意するやうにします。

 

 

民法改正     2005/ 2/ 4 23:41    メッセージ: 761 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

いよいよ、民法が改正されるやうです。格調高い文語文であつたのを、口語文に直すことが主な改正點であるやうです。

國家には秩序が必要であり、秩序を保つためには統治者の権威が必要であり、少々難解であつても、法律の文章は文語体であるはうが権威を保つに役立つ。私はさう思ふのですが、皆さん如何ですか。

そもそも、民法の文體はそれほどむづかしくないと思ひますけれど。

 

 

eidos888様     2005/ 2/13 16:05    メッセージ: 764 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

 このところ多忙につき、きちんと目を通す時間がありませんでした。

感想は改めて投稿しますので、暫し御猶予ください。

 

 

eidos888へ     2005/ 2/21 0:45    メッセージ: 768 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

 こんにちは。大変遅くなりましたが、御教示いただいたサイトを、やうやく拝読しましたので、感想を述べようと思ひます。

「汚人」なる言葉については、初めて接しましたので私には何のことか、なかなか判りませんでした。日本人は日本の伝統文化を尊重すべきである、といふ私の考へからすると、「汚人」なる言葉自体、正直に言ふと少々不快です。しかしこのサイトの作者の基本的考へには共感できる部分があります。日本人の持つ西洋への劣等感、日本語に対する軽視・蔑視には小生も日頃から憂慮を抱いてをりました。

　これは、学校教育の問題もありませうが、大東亜戦争敗北後の価値観の喪失、日本文化の否定が最も大きな理由でありませう。和魂洋才と言つて、西洋流の考へ方の日本への移入は明治時代から始まつてはゐたのですが、やはり敗戦によるショックが大きかつたのではないかと思ひます。

　文化とは何か。文化とは自分たちの生き方の歴史であります。人が昨日までの自分を全否定して、新しい人生を生きることが不可能であるやうに、民族も昨日までの生活の仕方の全てを否定して、それを西洋流に切替へることは不可能なのです。それを無理矢理強行した。そのために、日本人は日本に自信が持てなくなつてしまつたのではないでせうか。

　日本が西洋に劣つてゐるわけではなく、日本文化が他の民族文化に優つてゐるわけでもありません。ただ、自分に自信を持たずに、他者と対等に付合ふことなぞできますまい。日本は、過去を否定することによつて、自分を信じられなくなつてゐる。それが西洋を無条件に讃美し、日本人である自分を恥ぢるやうな人間を生む温床になつてゐるのではないかと思ひます。

 

 

御詫び（eidos888様へ）     2005/ 2/21 1:44   メッセージ: 769 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

 タイトルが、「eidos888へ」となつてゐて、敬称が落ちてをりました。

「eidos888様へ」と書くべきでありました。

御詫びします。

 

 

山田孝雄著「假名遣の歴史」     2005/ 3/ 4 0:48    メッセージ: 772 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

 学生の頃復刻版を所有してゐたのであるが、その後散逸してしまひ、今回再読のため図書館で借りたら昭和四年七月一日発行の初版本であつた。

「文部省の假名遣改定案を論ず」所収。私には本論よりもこちらのはうが面白かつた。寶文館発行。

 

 

恐れ入ります     2005/ 3/11 1:10    メッセージ: 778 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

 有意義な投稿が最近集まりまらないので、かうして掲示板を維持してゐてもあまり面白くないのです。

 

 

國語問題協議會のサイト     2005/ 3/14 1:21    メッセージ: 780 / 780     投稿者:  nihongo_no_tameni

 國語問題協議會のサイトですが、最近全然更新されてゐません。活動のはうはどうなつてゐるのでせう。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~kokugoky/

 

 

再び終結宣言     2005年3月19日 午後 3時33分    メッセージ: 781 / 781     投稿者:  nihongo_no_tameni

 

二年間に亙るこの場所での活動に終止符を打つ時が来たやうです。

この活動を通して、たくさんの同志の方の存在を知ることが出来ました。また、論理では勝てないがために、理窟ぬきで私の主張または、私自身を否定し、中傷誹謗する輩が存在することも思ひ知らされました。

私がこの場所で最後に申上げたいことは、「自分自身で考へろ」といふこと、ただこの一點であります。正假名遣、正漢字さういふことはどうでもよろしい。或いは二の次、三の次の問題である。日本人一人一人が「考へる」といふことを人任せにせず、自分自身の頭で本當に考へるやうになること。これが何よりも大切なことだと、今の私はさう思ふのであります。

そして、さうなれば必ず國語の問題も正統に復すでありませう。

しかし、多分さうはならないだらうと思ひながら筆をおきます。

長い間、ありがたうございました。

 

 

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