表音主義への論駁

「仮名文字は表音文字だから表音的に用ゐるべし。」表音主義者はいつもそこから論争を開始します。しかし、少しだけ考へていただきたい。本当にさうなのか。 

言語の表記は表音的であるべきか。仮名が表音文字だからといつて、表音的に用ゐるべきか。はたまた、本当にさういふふうに使はれてゐるものなのか。世界の何処かで表音文字が現実に表音的に使はれてゐるのか。 

私はこれらの問にすべて否と応へます。その理由は次の三点です。

平成十五年十一月二十九日記す      

平成十六年二月十一日一部訂正および追記す