新年の御挨拶

 新年明けましておめでたうございます。

 ここに公開してゐる文章も、若かつた頃に一氣に書いて未完成の儘になつてゐるものです。いつか續きを書かうと思つて日常生活に追はれてゐるうちに、いつの間にか二十年近く經つてしまひました。
 當時の文章は今讀み返しても十分説得力のある内容で、それはつまり、それ以降自分が殆ど成長してゐないことを意味します。當時の自分に感心しつつも、そのことに氣付いて複雜な氣分になります。

 その間に社会の状況は大きく變りましたが、事國語國字問題に關しては殆ど變化らしい變化は起きてゐません。考へてみればそれは當然なことで、言語の表記方法は變へてはいけないものなのです。その、起きてはいけないことが起きてしまつたのが戰後の所謂國語改革なのです。それも、酷く杜撰な内容で中央集權的な手法で強行されました。

 ともあれ、まだ書きたかつたことは、たくさん殘つてゐます。蟷螂の斧、ごまめの齒ぎしりにしかなり得ませんが、自分の考へを整理しておく價値はあるとは思つてゐます。


 本年も、どうぞよろしくお願ひ致します。

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